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ノミナル・ナンバー  作者: 小早川廉
序章
2/11

序章2

 

 今日は晴れていた。


 木々に囲まれた空を見上げれば、暖かみのある陽光がこの地に降り注いできていることがわかる。

 しかし今の自分には森の木々に遮られて然程さほど当たっていない。だからか少し肌寒い。朝露もまだ少し残っているため、更に寒さに拍車が掛かっている。


「…………はぁ……、はぁ…………」


 息を切らせつつ、自分は道なき道を行く。ちゃんとした道ならば他にあるのだろうが、そこは利用しない。そこは若さで何とか補うことにした。


「…………」


 木陰に隠れて後方の様子を静かに窺う。だが今のところ人はおろか、山の動物の気配もない。


 それを確認して再び歩みを進める。


 ひこばえの先が幾度となく自分の体を擦り、細長い跡を残していく。


 それでも、歩みを止めることはしない。


 あることを確かめるまでは、決して倒れる訳にはいかない。


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