プルプルした奴等
内容に多々問題を含むギルドカードを確認した後に美月達は、何事もなかったかのようにクエストを受けるため受付に戻った。
「記念すべき初クエストは、スライム退治で決定。」
「問題ないな。お前なら余裕だろ。」
美月達は、片道1時間かけクエストに指定された岩場に来た。そこには、茶色や赤銅色、青色のプルプルした奴等が数十匹集っていた。
「定番の奴等だ!本当にプルプルしてる!あれか。色が違うのは、吸収した鉱物が違うからかなぁ?」
「おっ!よくわかったな。茶色が良質な土、赤銅色が鉄で青色がサファイアだなぁ。ちなみに青は、レアな個体だ。倒すと核になる鉱物が残るから過剰攻撃は、するなよ。」
美月は、レンのアドバイスから一番弱い魔法を使う事にした。
「 了解。魔力を抑えて。ほい。プロミネンス!」
美月は、魔力を抑えて魔法を発動させた。美月が放った魔法は地面から火柱が噴出し集まっていたスライムを一気に蒸発させ、後にスライムのコアとなる鉱物しか残らなっかた。
「あっつ!まったく、明らかにオーバーキルだろー。魔力のコントロールは、合格点だけど魔法については落第点だな。」
「レンは、厳しいな~。威力の幅が広いからコントロールし難いんだよ。この魔法普通に使ったら。小さい町なら跡形も残らず消せるしね。」
美月達は、スライムのコアを拾いながら美月の規格外の魔法について話した。
「はぁ~。銀河魔法か。宇宙の現象を司る魔法とかチートだろー。魔神にでもなりに来たのかよ。勇者も魔王も真っ青だよ。しかも幻想魔法?お前、ヤバイなぁー。」
「大丈夫!流星群もブラックホールも惑星召喚も使ってないし。まだ、大丈夫。使っても形質変化を使って何とかするし。大丈夫!大丈夫!それに幻想魔法を使えば、なんとかなる。まぁ。幻想魔法も具現化させると魔力の消費が半端なけど。」
スライムのコアを拾い集めた二人は、クエスト達成の報告をするため町にもどるのであった。