プロローグ2
「あてー。いたたた。つーか。どこ?」
辺りを見渡すとそこは、底まで透き通る程清んだ池が広がっていた。
空は、満月の夜で星ぼしが美しく輝き地球では、目に掛かれないほど幻想的な風景が広がっていた。
美月は、池の小島の上で暫くの間、辺りの風景に心を奪われた。
「ようこそ。我が夢幻の世界へ。キミみないな人が来るのは、とても久しぶりだよ。」
そこには、プラチナ色をした綺麗な髪の少年が微笑んでいた。
「キミは?神様かなぁ?よくラノベにある異世界転生で勇者か魔王をやれってやつ?」
美月は、自分の状況が普通では、あり得ないことと思い可能性が一番高いと思ったことをそのまま口にした。
「うーん。違うかなぁ?確かにこれからキミを異世界に送るのは、正解なんだけど。僕は、その管轄じゃ無いんだよねー。僕、外の理を司る神々の一柱だから。」
プラチナ色の髪をした少年は、説明に困ったような顔をし、小さく首を傾げた。
「違うのかぁ。でも、異世界には、行くんだ。」
美月は、少しガッカリしながらも異世界に興味が湧きプラチナ色の髪をした神の言葉を待った。
「まず、僕のことから説明するね。ぼくは、本来、世界に存外しては、いけない神の1人だから世界の理に関与する役職を割り振られてないの。」
「ニートってこと?つーか。理解出来ない!」
「大丈夫。今は、理解出来なくても適性は、あるからその内に理解するよ。」
「適性?」
「そう!内理と外理を繋ぐことが出来る魂の持ち主のキミのこと!」
プラチナ色の髪をした神は、興奮した様子で答えた。
「僕が存在してから初めて世界に力を顕在化が出来る者なんだ。だから、キミが僕の力でどのように世界に影響を与えるのか楽しみなんだ。だから、とりあえず、キミが受け取れるだけだけど。えい!」
銀色の光が美月を突然、包みこんだ。
「はっ!何?何なの?」
いきなりの事でただ焦ることしか出来なかった。
「よし、リンク完了。最初は、幻覚魔法と銀河系魔法だけど、その内に追加するからそれまで頑張って。じゃ、行ってら~♪」
そう言い終えると美月の後ろに大きな鏡が出現し、美月を吸い込んで粉々に散った。