★★プロローグ★★
『何故、鏡は自分と似た自分を写すのだろうか。』
『何故、水面は現界と近い世界を写すのだろうか。』
『何故、影は実像と同じ形を写すのだろうか。』
『何故、全ての虚界は、現界の事象に影響されるのか。』
ならば、虚界に干渉し現界の事象に反した場合・・・・・・・・・世界は、どちらか信じるのどうなるか?
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「あちゃー。これは、終わった~。」
窓の外を見ると今、自分が乗っている飛行機の片翼が途中から見るも無残なことになっている。
「いつかやると思ったんだよ。だって、明らかに他の航空会社より安いし。どこでコスト合わせてるんだ?って感じだよ。」
「おい!美月!落ち着きっ!!」
隣の席に座り八つ当たり気味に話しかけてくる友人に対し美月は、彼の言葉に被せるようにいつもの口調で考えてたことを口にした。
「いやいや。刀夜。俺だって今週発売のジャ●プ読んでないし。彼女だって絶賛大募集だよ。まだ、さすがに死ぬのは、困るよ。」
「駄目だ。こんな時にも何時も通りとは。もはや、美月の相手をしてる時間もおしい。死ぬのは、やだ!死ぬのは!わぁーーーーーーーーー!」
自分だって死ぬのは、怖い。しかし、この時に関して不思議なくらい冷静だった。機内は、アナウンスが流れ、周りの同級生は、震えて声も出ない奴や叫び出す奴、パニックを起こす奴もいた。
「はぁ~。ラノベ風に異界に召喚とかになったりしない?」
その後、急激な環境の変化により乗客の全ての意識が途切れた。