第二話
はやくも約束の放課後。
「たっく、おっせんだよ。」
「ごめん。」
「じゃいくか」
「いくってどこに?」
「蓮のところに決まってんだろ。」
「じゃ、いってらっしゃい。」
「おまえもいくんだよ。」
「何で?」
「何でもだ。とにかくこい。」
強引だ・・・
たしかに、好きな人と少しでも長い時間一緒にいたいと思う。
でも、嫌われてんだかよくわかんない奴と一緒にいなきゃいけないのは抵抗がある・・・・
しかも、他の子には優しいなんて・・・・
仲を取り戻す気があるのか?
まさかね・・ あの、義行がね・・・
ドンッ
「いってぇなぁ。どこ見て歩いてんだよ。
ぼけっとしてんじゃねぇよ。」
「ごめん。」
本日二度目のごめん。
「ついたぞ。」
「公園?」
人気もなく、殺風景な公園。
「ここで待ち合わせしてんだよ。」
「へぇ・・・」
「まだきてねぇな・・
七海、ちょっと近くのコンビニで飲み物買ってきて。」
「もしかして、そのために、あたしをつれてきたの?」
「あぁ。」
まるで、とうぜんだろ、とでも言わんばかりの勢い・・・
そして、こういうときだけ王子スマイル・・・
これに何人の女子が落とされてきたのやら・・・・
「何がいい?」
「何でもいい・・・」
「何でもいいって、水でもいいの?」
「七海が選んだんだったら何でもいい・・・」
「わかった。」
「はやくいけよ。」
「うん。」
めずらしく素直だ・・・
それとも、なにかある・・・
「いらっしゃいませ。」
何買っていこ・・・
何でもいいが一番困る・・
やっぱ、嫌がらせか?
もう、自分の好みでいっかな?
めんどいし・・・
今日寒いから、温かいのにしよう。
ミルクティでいっか。
「ありがとうどざいました。」
めずらしく、怒られないといいな・・・
ま、何でもいいって言ってたし・・・
いっかww