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## **第六十八話(最終決戦):ノアの聖剣と、美学の最終完遂**


### **1. 聖戦士の昇華と最後の攻撃号令**


コウタのオタク・チートが完全に昇華したことで、彼の肉体は光の粒子となって消滅した。彼は、自らの汚い美学が、無垢なる希望として具現化したノアに継承されたことを確認し、満足していた。


魔王の第二形態は、法則の外の存在であったコウタの消滅で、再び優位に立ったかに見えたが、絶望から生まれた希望であるノアの存在に、苛立ちを募らせた。


「貴様ら! その無価値な抵抗は、まだ続くというのか!」


クロードは、コウタの最後の叫びと、ノアの降臨によって、絶望を振り切った。


「コウタ殿の美学は、この瞬間、我々に託された! ユリナ、コアの位置を! !」


### **2. ノアの無垢なる聖剣**


ノアは、その透き通るような白銀の肌と光の瞳で、魔王を見据えた。彼の手に握られているのは、コウタの神器の破片が統合された、無垢なる聖剣。


ノアは言葉を発しないが、その存在自体が希望の具現化であり、その剣はコウタの神器の記憶を宿していた。


「オズワルドの解析データと、コウタ様の最後の指示を統合! 魔王の心臓部ではなく、彼の法則の源たる、玉座の残骸の中心がコアの急所です!」


聖戦連合は、ノアを中心とした最後の布陣を組んだ。


ユリナ、ハルボウ、フィオナが、防御と回復をノア一点に集中させる。オズワルドが、玉座の残骸を解析し、コアの出現タイミングを予測する。クロード、ゼノス、アリエルが、ノアへの道筋を切り開く。


### **3. 竹刀の握りに重ねる手**


聖戦連合の猛攻が、魔王の第二形態の法則の否定を一時的に引き裂いた。その隙を突き、ノアは無垢なる聖剣を構え、玉座の残骸へと飛び込む。


その時、ノアの手に握られた無垢なる聖剣の柄の部分が、コウタが最初期に持っていた竹刀の、使い古された握りの感触を帯び始めた。


ノアは静かに立ち止まり、その竹刀の握りに、自身の光の手を添えた。


その握りを起点として、クロード、ゼノス、アリエル、ユリナ、ハルボウ、フィオナ、そしてオズワルドが、言葉もなく、次々とノアの手の上に、自らの手を重ねていった。


ノアの手に、クロードの正義の力、ゼノスの武人のプライド、ユリナの知恵と忠誠、ハルボウの王国の希望、フィオナの慈愛、アリエルの自然の恵み、オズワルドの究極の解析が、物理的に集約された。


### **4. 美学の最終完遂と、魔王のデリート**


聖戦連合全員の意志と力が、コウタの竹刀の握り——美学の起点を通じて一つになった瞬間、ノアの無垢なる聖剣は、七色の究極の光を放った。


その光は、魔王の法則の否定を、世界が認めた美学の法則で上書きするように貫いた。


魔王の第二形態は、自身の破壊が、無力な人間たちの絆によって打ち破られた事実に、理解不能という最後の感情を晒した。


「な、なぜだ……!? 力なき者たちが、なぜ……!」


ノアの光は、魔王の玉座の残骸の中心にある修復コアを完全にデリートした。


キィィィィィィィン!!


魔王の第二形態は、法則の否定という存在基盤を失い、静かに、世界の調和を取り戻すように光となって霧散した。


魔王、完全デリート完了。


### **5. エピローグ**


聖戦連合は、魔王城の玉座の間で、コウタの美学がもたらした勝利の光に包まれていた。ノアの手にあった無垢なる聖剣は、使命を終え、再びコウタの神器の無力な破片へと戻った。


コウタの肉体はデリートされたが、彼の汚い美学は、仲間たちの中に永遠に継承された。


聖戦士コウタの物語は、彼自身が消滅することで、無力な主人公が世界を救い、仲間たちの心を繋ぐという、最高の物語を完遂したのだった。


**第六十八話 完**


**(聖戦士コウタの物語、完結)**


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