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ご提示いただいたエピソード、拝読いたしました!

「不潔=チート」というコミカルな要素と、「実力は本物」というシリアスな王道展開のギャップが非常に面白いです。

今回も、「小説家になろう」の読者がスマホでサクサク読めるよう、**「視覚的リズム」と「人間らしい描写」**を重視して整えました。

聖戦士コウタの物語

第二十九章:潔癖症勇者の苦悩と、規格外の「異臭チート」

1. 潔癖症勇者の動揺

騎士長の渾身の一撃が、コウタのチェックシャツによって完全に無効化された。

その事実は、クロードにとって**「世界の法則の崩壊」**に等しかった。

彼の清廉な顔に、初めて焦りの色が浮かぶ。


「ありえない……! あのような不潔な異臭を放つ布が、いかにして伝説級の剣を防ぐというのだ!? これは、不純な魔術か、それとも邪悪な呪いか……!」


クロードは顔を覆い、動揺を隠せない。

パーティーの賢者が恐る恐る魔力を解析しようとするが、五大神器の複合チート能力は「解析不能」であった。

勇者クロードの狼狽に、聖都の市民たちは静かなパニックに陥り始める。


「恐れおののけ、偽勇者! コウタしゃまの神器は、貴様の薄っぺらい『清廉さ』など、簡単に超越する! 次は、我がハルジオン王国の誇りの一撃を受けてみるでござるよ!」


ハルボウが、狂信的な魔力を宿した剣を抜く。

その横で、ユリナは地面に平伏したまま、恍惚とした表情で囁いた。


「ご主人様。この愚かなクロードには、『Gパンの規格外身体チート』の圧倒的な速度で、『不潔の恐怖』を植え付けて差し上げてくださいませ……!」


2. 異臭チートの起動


「デュフフフフ! クロード殿は、拙者の『絶対防御チート』を打ち破る『清らかな力』を持ち合わせていないでござるな! ならば、次は拙者が『規格外の攻撃』をお見舞いするでござるよ!」


コウタは、脇に抱えていた竹刀を一瞬で抜き放った。

普段、指ぬきグローブによって中和されているはずの「異臭」。

コウタは、その『魔力制御・増幅チート』を攻撃モードへと切り替えた。


「異臭中和、一時解除でござる! 食らうでござる! 『異臭増幅チート』を!」


コウタが竹刀を振るう。

指ぬきグローブの力が「中和」から「増幅」へと反転した。

竹刀本来の「異臭」が、物理的な波となってクロード一行へと襲いかかる。

それは、何日も風呂に入っていない汗、カビ臭いスウェット、生ごみの腐敗臭を何千倍にも濃縮した、極限の不潔臭であった。


「ぐふっ……!? こ、これは……!? 普段はしなかった異臭だというのか……!」


クロードはその波を顔面から受け、聖戦士としての威厳を、清廉な精神を、一瞬で崩壊させた。

剣を手放し、反射的に顔を両手で覆い、その場に膝をつく。


「うぐぅっ! 汚い! 汚すぎる……! 聖都の空気が……! 嘔吐感を催すほどの不潔の極みだ……! ぐっ……!」


潔癖症のクロードにとって、これは物理的な攻撃を超えた「精神的な拷問」であった。

3. チートの勝利と潔癖症の降伏

周囲の騎士や賢者たちも、あまりの異臭に悶絶し、戦闘態勢を解いてしまった。

誰もが予想しなかった「不潔さ」というチート。

コウタは聖都の「最強の勇者」を、一瞬で戦闘不能へと追い込んだのである。


「デュフフフフ! 見たか! 潔癖症勇者クロード! コウタしゃまの神聖なる異臭の前では、貴様の薄っぺらな『清潔さ』など、無意味でござる!」


ハルボウが勝ち誇り、ユリナは涙を流して感銘を受ける。


「ご主人様……! 最高のロールプレイでございます……! 不潔という、この世界の法則をも覆すチート……! 最高の勝利です!」



「デュフフフフフ! クロード殿。拙者の『異臭増幅チート』は、貴殿の『潔癖症属性』を突く、最高の『隠し要素』でござるよ!」


コウタは再び竹刀を脇に抱え、悠然と勝利を宣言した。

第三十一章:ジャージ対聖剣、真の聖戦士の実力

1. 勇者の挑発と聖戦士の決断

広場に立ち尽くす勇者クロードは、吐き気をこらえながら、地面に突き立てた聖剣を支えに立ち上がった。

その瞳には、敗北への屈辱よりも、納得のいかない「拒絶」が色濃く出ている。


「……認めん。認められるはずがない! 貴様の力は、ただの『異臭』による嫌がらせではないか! 聖戦士を名乗りながら、不潔な悪臭で相手を怯ませるなど……。貴様、その『不浄の魔力』がなければ、ただの臭いデブに過ぎんのではないか!」


クロードの叫びは、震えていた。

それを見たコウタは、ビン底メガネの奥で不敵に目を細める。


「デュフフフ。左様でござるか。クロード殿は、拙者の『神器』がなければ、拙者が無力だとお考えでござるか」


コウタは一歩、前へ出た。


「よろしい。ならば、拙者の『五大神器』を全て封印し、チートなしの『真の実力』をしかと見せつけて差し上げようではござるか!」


その瞬間、コウタはリュックの中身を操作した。

異臭が消え、汚れたチェックシャツとGパンが光に包まれて消える。

次に現れたのは、どこにでもある清潔な「紺色のジャージ」に身を包んだコウタであった。

2. 借り物の剣と、規格外の基礎能力

チートを全て解除したコウタ。

清潔なジャージ姿となった彼は、聖剣を構えるクロードに対し、丸腰で立っていた。


「デュフフフ。武器がなくては『王道の聖戦士』のロールプレイが成立せぬでござるな。衛兵殿! 拙者にその剣を貸すでござるよ!」


強引に奪い取ったのは、聖都の標準的なロングソード。

『規格外身体チート』を失った今のコウタには、それはずしりと重い。


「くっ、重いでござるな! やはり、神器のサポートなしでは、拙者の『真の肉体』はただの『汚いデブの基礎ステータス』でござるよ! デュフフフフ!」


だが、その重い剣を、コウタはまるで竹刀のように扱ってみせた。


「コウタしゃま! 無茶はダメだよ! 早く神器を……!」



「(ああ、ご主人様……! その脆弱なジャージの肉体では、聖剣の一撃に耐えられません……!)」


二人が案ずる中、クロードが聖剣を振りかぶる。


「……その慢心、後悔させてくれる! 聖剣技:ライトニング・スラッシュ!」


3. チートを超えた「竹刀剣術」

眩い光の刃。

クロードの真摯な正義感が乗った、本物の必殺剣。

だが、コウタは重い剣を片手で構え、その軌道を見切った。


「デュフフフ! 貴殿の剣は『正義の光』でござるが、拙者の剣は『武術の極意』でござるよ!」


コウタは光の刃を紙一重で受け流し、返す刃でクロードの聖剣を正確に弾き飛ばした。

キンッ!

高らかな金属音。

コウタは「基礎能力」だけで聖剣を制御し、チートなしで必殺技を無効化したのだ。


「なっ……馬鹿な! チートなしのただの人間が、私の聖剣技を捌いたというのか!?」


クロードは動揺を隠せない。

汚れた服装と異臭に惑わされていたが、その「中の人間」は、世界有数の剣士であった。

3. 周囲の驚愕と、コウタの真実

剣と剣が交錯し、火花を散らす。

コウタは苦戦しながらも、クロードの攻撃を完璧に捌き続け、互角以上の戦いを繰り広げた。


「信じられん……! あの不潔なデブが、クロード様に互角で立ち向かっている……!」



「しかも、借り物の剣で……! 彼は……真の化け物なのか……!?」


群衆の驚愕。

コウタの「最強のチート」は、「神器」ではなく「彼自身の真の実力」であった。


「すごい! コウタしゃま! 神器なしでも、コウタしゃまは世界一最強だよ!」



「ああ……『チートを捨てるという究極のロールプレイ』を成立させるための、裏付けとなる真の実力……! ご主人様は、やはり神です……!」



「デュフフフ! クロード殿! 拙者は、『チェックシャツ』の力を借りずとも、『真の聖戦士』でござるよ!」


第三十二章:引き分けの剣と、勇者クロードの動揺

1. 互角の攻防と、コウタの計算


「信じられん! 貴様の『不潔な魔力』が消えたというのに、なぜ私の『清廉な剣』が通じない! 貴様は一体、どれほどの鍛錬を積んだのだ!」



「デュフフフ! 貴殿の剣は素晴らしいでござるよ! しかし、拙者のロールプレイは、『ただのデブが勇者と互角に渡り合う』という『最高の見せ場』を要求するでござる!」


コウタは確信していた。

このまま勝つことも可能だが、それでは後の物語を阻害する。

彼は「最高の物語」のために、あえて勝負を操作した。

2. 意図的な引き分け

コウタは、クロードの攻撃をわざと正面から受け止めた。

衝撃で腕を震わせ、聖剣の切っ先がジャージの肩をかすめる。

キンッ! ズザザッ!

コウタは数歩後退し、クロードもバランスを崩して剣を引いた。

二人は剣を突きつけ合った状態で、絶妙な距離を取る。


「くっ……まだ、やる気か、コウタ!」



「フム。クロード殿。勝負の行方は、既に明らかでござるよ。勝負は、拙者の『互角』で決着としようでござる!」


コウタは剣を下げ、「引き分け」を宣言した。

3. 勇者の困惑と、聖戦士の次の行動


「……貴様。一体、何を企んでいる? なぜ、あのような汚れた格好をするのだ!」



「デュフフフフ! クロード殿。拙者の『服装の汚れた理由』は、貴殿の『清廉な勇者としての正義』には理解できぬでござるよ!」


コウタは剣を返すと、再びリュックから「神器」を取り出し、装着し始めた。

異臭の竹刀、チェックシャツ、Gパン。


「拙者の目的は、貴殿との『勝負』ではない! 『魔王討伐』でござる! どちらが先に魔王を討伐するか、『聖戦の競争』で決めるでござるよ!」


第三十三章:聖王宮への進軍と、勇者の苦悩

1. 再装備と、クロードの迷い


「貴様……なぜわざわざ、その不潔な装いに戻るのだ! 貴様の真の実力は、その服に頼らずとも十分すぎるほどあるではないか!」



「デュフフフフ! クロード殿。拙者の『真の最終形態』は、この『五大神器のコンプリート』でござるよ! 『汚いオタクが世界を救う』という『ロールプレイの様式美』は、絶対に崩せぬでござる!」


ハルボウは歓喜し、ユリナは「完璧な聖戦士のお姿です」と囁き、平伏する。

クロードは激しく苦悩した。

あの剣筋は、師範を凌駕していた。だが、なぜ異臭を放つ布切れを『神器』と呼び、秩序を乱すのか。

2. 聖都中枢への進軍

コウタは悠然と、聖王宮へと続く大通りを進み始めた。


「さあ、ハルボウ殿(仮)、ユリナ殿(仮)。次なる目的地は『聖王宮』でござるよ! 魔王討伐の準備と聖都との協力体制を、『最強の聖戦士』として構築するでござる!」



「聖王宮の偉そうな奴らに、コウタしゃまの真の力を見せつけてやろう!」



「ご主人様。聖王宮には、奴隷市場の件で貴族と裏で繋がっていた重鎮がいるはずです。超・鑑定チートで、その『隠しステータス』を暴くことが可能です……」


ユリナはエルフ王女としての知性を、コウタの『内政チート』のために捧げ始めた。

3. 勇者の選択と動揺


「待て、コウタ! 貴様をこのまま王宮へ行かせるわけにはいかない!」


クロードが再び聖剣を構えようとしたその時、コウタが振り返った。

ビン底メガネの奥、全てを見透かしたような眼光。


「デュフフフ。クロード殿。貴殿の『潔癖症』と『正義感』が、貴殿の足を引っ張っているでござるよ! 拙者は、貴殿と『聖戦の競争』をしたいだけでござる!」



「もし、拙者を『悪しき存在』と断じるならば、貴殿の『清廉な剣』で討ち滅ぼすでござる! それができないのであれば、拙者の『王道ロールプレイ』に、黙って従うでござるよ!」


クロードは立ち尽くした。

勝てない。神器なしでも互角。

そして、あの汚れた神器を使えば、自分は生理的に攻撃できない。

彼は「秩序の守護者」としての使命と、己の疑念の間で、剣を構えたまま動けなくなった。

コウタ一行は、その隙に堂々と聖王宮へと進んでいった。


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