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聖戦士コウタの物語


第二十一章:真のメスガキとハルジオンの選択


1. 忠誠の有頂天


コウタによってハルジオン王国が完全に魔族の手から解放され、内政チートの力で急ピッチの復興が進む中、ハルボウは、自身の仇討ち、諦めていた王国の奪還、そして再興という全てを成し遂げたコウタに対し、忠誠の感情が有頂天に達していた。


ハルボウは、解放されたばかりの王城の一室で、コウタに抱き着かんばかりの勢いで涙ぐみながら訴える。彼女はもはや、王族の威厳もなく、ただコウタに全てを捧げる一人のメスガキとなっていた。


ハルボウが涙ながらに叫ぶ。

「コウタ様、ありがとうごじゃいます!あ、あう……っ、まさか本当にハルジオンを取り戻し、そして、こんなに早く強く美しくなるとは……!」


彼女の瞳は潤み、コウタのローブにしがみつく。


「わ、わたくしはもう、コウタ様から離れましぇん!この忠誠は有頂天で、制御不能でございます!わたくし、コウタ様と結婚しゅるの!」


コウタはいつものように無表情で、メスガキと化した王女を無碍にもせず、ただ一言、事実を告げた。


「ハルボウよ。そういえば、そなたは王女でござったな。魔族を駆逐し、領土は得た。故に、ここからは自身の役割を果たせば宜し。」


ハルボウが驚く。

「え……?」


コウタの意図は明白だった。ハルボウをハルジオン王国の最後の王族として、国政の場に戻すことだ。


2. 最後の王族の葛藤


コウタの言葉は、ハルボウにとって至高の褒美であり、最大の試練だった。


ハルボウが内心で葛藤する。

(王に戻る……。わたくしは、ハルジオン王国の最後の血筋。ここで王として立ち上がることこそ、先代の王たちの無念を晴らす、王族としての最高の務めだ。でも……)


彼女の頭の中には、聖戦士コウタの隣という、最も安全で、最も居心地の良い場所が浮かんでいた。


その夜、ハルボウは、コウタが見出した元奴隷や生き残った領民のリーダーたちを秘密裏に集め、第一回ハルジオン王国最高会議(コウタ抜き)を開催した。


ハルボウは、リーダーたちを前に、王としての威厳と一人の女性としての我儘の間で揺れ動き、子供のように泣き崩れた。


ハルボウが嗚咽混じりに訴える。

「皆様……わたくしは、最後の王族として、このハルジオン王国の王に戻らねばならないことは、承知しております。しかし……!わがままを、言わせてください!わたくしは……わたくしは、コウタ様のそばにいたいのです……!うう、っ……」


3. リーダーたちの献策


ハルボウの泣きながらの訴えに対し、会議室は静まり返った後、リーダーたちの中から温かい激励の声が上がった。


元奴隷のリーダー(逞しい体格の男)が言う。

「王女様。行ってください。」


元領民の代表(聡明な女性)が優しく続ける。

「私たちだって、コウタ様に絶望から救い出してもらって、ここまで来られたのです。王女様が、コウタ様のお傍にいることを、誰も責めたりしません。」


ハルボウが混乱する。

「し、しかし!王としての務めが……!この国を立て直す責任が……!」


元奴隷のリーダーが言う。

「務め、ですか?王女様。王族としての務めは、この領土を魔族から奪還した、この瞬間で、すでに最高に果たされました。」


元領民の代表が説明する。

「周囲はまだまだ魔族の勢力圏だらけ。外交も何もかも断絶しています。今、最も重要なのは、王国内に希望の光を灯し、そして外敵の脅威から守り抜くことです。」


そして、リーダーたちは一斉に、王女にとって最も心強い言葉を捧げた。


一同が声を揃える。

「王女様は、どうかコウタ様とともに希望を照らしてください。それこそが、今この国に必要な、王族の役割でございます!」


4. 天才内政チートリーダーの誕生


ハルボウは、皆の純粋な忠誠と理解に心を打たれ、王族としての使命とコウタへの愛が矛盾しない道を見出した。


そして、彼女は会議室に控えていた一人の青年を指名した。その青年こそ、コウタが「内政チート」として、高い分析力と指導力を認め、「わしがいなくとも、この国を回せるリーダー」として、自らの代理を頼んでいた天才的な元奴隷の青年だった。


ハルボウが宣言する。

「分かりました、皆様。わたくしは、コウタ様と共に、ハルジオンの希望の象徴となります。そして、あなたは……」


ハルボウは、自身の王としての代理として、その青年を「王国代行主席宰相」に任命した。


「あなたの才覚は、コウタ様のお墨付き。わたくしの代理として、このハルジオン王国の舵取りを、存分に振るってくださいまし!」


こうして、メスガキ王女は自らの欲望を叶えつつ、国政の権限をコウタが見いだした真の才覚を持つ内政チートリーダーに託すという、常識外れの体制が、解放されたハルジオン王国で確立されたのだった。


聖戦士コウタの物語


第二十二章:天才宰相の忠誠の源とコウタの凄絶な戦闘


1. 忠誠の源:地獄の最前線


ハルボウによって王国代行主席宰相に任命された男装の青年アシュレイ。


彼の揺るぎないコウタへの忠誠は、生死の境界線で刻まれたものだった。


アシュレイは元々、知識と分析能力を活かし、魔族の奴隷キャンプの中で密かなレジスタンス活動を行っていたが、それが露見し、彼は最も危険な最前線にある魔族の軍事拠点に送られ、見せしめの拷問を受けていた。


瀕死の状態で、全身の自由を奪われ、絶望に打ちひしがれていたアシュレイの内心が響く。

(私は、この地で骨になる。この知識と頭脳は、何のためにあったのだ……。誰も私を必要とせず、ただ、魔族の玩具として滅びていくのか……!)


その時、彼の目に、異様な光景が映った。


「デュフフ!ここがラスボス前の『経験値稼ぎエリア』でござるな!」


汚いチェックのシャツとビン底メガネの男が、異臭の竹刀を振りかざし、音速で魔族の部隊を蹂躙していたのだ。


2. 生死を超越した鑑定と「才能の命名」


コウタは、『規格外身体チート』で部隊をなぎ倒しながら、『超・鑑定チート』でアシュレイの存在を瞬時に解析した。


名称:アシュレイ(瀕死)

種族:人間(女性・男装中)

隠しステータス:『国家運営スキル』Lv.100(カンスト)、『資源解析チート』

備考:【SSSランクの国家運営者】。生命活動停止まで残り5分。


コウタは、瀕死で動けないアシュレイの体を汚いGパンの足で優しく蹴り上げると、指ぬきグローブをはめた手をかざした。


コウタが叫ぶ。

「デュフフフ!『国家運営チート』の持ち主が、こんな経験値エリアでデリートされては、ロールプレイ的にもったいないでござるよ!」


アシュレイが混乱する。

「……え?コッカ、ウンエイ……?」


アシュレイは、自分が持っている分析能力や指導力に自覚はあったが、それを「国家運営スキルLv.100」という絶対的な名称で定義されたことに、強い衝撃を受けた。自分が何者であるかを、この男に初めて教えられたのだ。


コウタが宣言する。

「『超・回復』と『呪いデリート』!今は『戦闘チート』を全振りしたいでござるから、そなたの命は、『拙者の内政チート』として預かるでござるよ!」


コウタの指先から放たれたチートの光は、アシュレイの瀕死の傷を瞬時に治癒し、体に刻まれていた全ての呪いと奴隷紋を消滅させた。


アシュレイの内心が感動する。

(この方は……私の肉体の屈辱と死の運命を、まるでゲームのバグのように消し去った……!そして、私自身が知らなかった私の真の才能を、神の目で見抜かれた……!私の命は、この方によって初めて定義され、意味を持ったのだ!)


「私のすべてを捧げます!」


アシュレイは、その場で永遠の忠誠を誓った。


コウタは、「デュフフ。了解でござる」と一言返し、国家運営チートという新たなアイテムを手に入れたことに満足し、再び魔族の群れへと突入していった。


3. 絶望の村と聖戦士の出現


場面は『ウルスの村』。魔族による略奪と殺戮が続き、村人たちが一人、また一人と死んでいくという、絶望的な状況が続いていた。


オーガ隊長が嘲笑する。

「ギャハハハ!泣き叫べ、人間ども!お前たちの苦痛こそが、我らの糧だ!」


絶望の悲鳴が響き渡る中、村の入り口に、異質な四人組が現れた。


コウタが鑑定結果を報告する。

「デュフフ。ここが『ウルスの村』でござるな。『超・鑑定チート』によると、この村の『絶望指数』はマックスでござるよ!」


ハルボウが怒りを露わにする。

「コウタ様!あの魔族ども、許せません!あの汚い手で、コウタ様の清らかな領土を汚そうなどと!」


ユリナが忠誠を誓う。

「ご主人様……どうぞ、あの愚かな魔物どもを、即座にデリートしてくださいませ。私の知識と献身、全てを捧げます。」


ゴブリン助は、黒いローブの奥で、異臭の竹刀を握りしめるコウタの背中を、静かに見つめていた。


4. 凄まじい戦闘の開始


オーガ隊長が嘲る。

「なんだ、貴様らは!不潔なチェックシャツのデブと、変な子供、黒ローブに女の奴隷だと?我々への生贄か!」


コウタは、ビン底メガネを光らせると、凄まじい殺意を魔族に向かって放った。彼の体から湧き出る五種の神器の魔力が、大地を震わせた。


コウタが宣言する。

「フンッ!貴様ら、『汚いロールプレイ』に興じている暇など、ないでござるよ!」


コウタは、異臭の竹刀を構えると、地面を蹴った。


その瞬間、『規格外身体チート』により、コウタの巨体が音速を超えるスピードで、魔族の群れへと突っ込んだ。


「奥義!『チェック柄・特攻ドリル・アタック、改!』」


凄まじい衝撃波と共に,魔族の混成部隊は、肉塊と化して四散した。コウタの通過した後には、一瞬の静寂と、異臭を放つ竹刀だけが残された。


村人たちは、絶望から解放された安堵と、目の前で起きた超常的な破壊に、ただただ立ち尽くすことしかできなかった。


聖戦士コウタの「凄まじい戦闘」は、こうして、新たな領土解放の幕開けを告げたのだった。


聖戦士コウタの物語


第二十三章:英雄の休息と勘違いの深化


1. 聖戦士、突如の休息宣言


ウルスの村を解放し、内政チート宰相アシュレイに復興を任せたコウタ一行は、凄まじい勢いで拡大しつつあるハルジオン王国の領土の中を凱旋し、ハルジオン王城へと戻ってきた。


城の玉座の間。コウタはチェックのシャツにGパンという最強の姿で、異臭の竹刀を床に立てかけると、深々と息を吐いた。


「デュフフ。やれやれでござるな。最近、領土拡大戦争と内政チートで、ちょっと忙しすぎて疲れたでござるよ。今日は、ロールプレイ休憩でござる!」


コウタの言う「忙しい」とは、主に鑑定チートと内政の戦略を考えるというデスクワークによる疲労であった。


しかし、その言葉を聞いたハルボウ、ユリナ、そして黒ローブのゴブリン助は、一斉に顔色を変えた。


彼らの脳内では、「疲れた」という一言が、コウタが自ら打ち立てた凄絶な戦果の代償として変換された。


2. 仲間たちの「激闘の代償」論


ハルボウ(メスガキ騎士)が驚く。

「ひっ……!コウタ様が……疲れたと……!そ、そんな!」


ハルボウは、涙を浮かべ、コウタのGパンにしがみついた。


「コウタしゃま!お、お疲れ様でございます!ウルスの村での凄まじいご活躍は、わたくし、この目で見ておりました!音速を超える神速、そしてチェック柄・特攻ドリル・アタック……凄まじい激闘の連続で、尊いお体を休ませてくだしゃい!」


ユリナ(真のメスブタ奴隷)が跪いて言う。

「ご主人様……(跪き、深い忠誠心をもって)……私の知識と分析では、ご主人様の『規格外身体チート』を限界まで酷使された結果、生命力を一時的に消耗されたと推測いたします。すぐに聖水と最高級の薬草をご用意いたします。どうぞ、奴隷である私の膝で、お休みくださいませ……!」


ユリナの高潔な知性は、コウタの「疲れた」という一言を、「命を削るほどの激闘の代償」として論理的に解釈し、献身へと昇華させた。


ゴブリン助(黒ローブの従者)が叫ぶ。

「ク、クギャア!(その通りだ!ご主人様は、あの醜悪な魔族を、異臭の竹刀で一瞬で塵にした!その反動は計り知れない!)」


ゴブリン助もまた、コウタの凄まじい力を目の当たりにしているがゆえに、そのチートの代償がコウタの疲労であると確信した。


コウタが困惑しながら答える。

「デュフフフ。お、おう……。貴様らのロールプレイも、なかなかのものよのう……。別にそこまで大げさなものではないでござるが……」


コウタは、自分の「疲れた」が、仲間の脳内で勝手に美化され、昇華されていることに全く気づかず、ただ「自分の存在感はさすが最強の聖戦士だ」と、自己満足の誤解を深めた。


3. 英雄の束の間の休息


コウタは、ユリナが用意した最高級のベッドに身を横たえ、ハルボウとユリナが熱心に団扇で仰ぐという、献身的なサービスを受けながら、最高のロールプレイの休憩時間を堪能した。


コウタが目を閉じながら思う。

(デュフフフフ!やはり、ロールプレイは疲れるでござるな。これでチートがなければ、本当に即死でござったよ……。しかし、ユリナ殿(仮)の献身は素晴らしいでござる。やはり『メスブタ奴隷』の最終デレは、最高でござる!)


コウタは、最高の仲間たちの深い忠誠を「ロールプレイの成果」と誤解し、最高の気分で休息を取った。


一方、ハルジオン王城では、コウタの「疲労」が「聖戦士の壮絶な献身」として、新たな伝説として語り継がれ始めたのだった。


そして、この休息中、王国代行主席宰相のアシュレイは、コウタの疲労を無駄にしないために、休むことなく内政チートを加速させていった。

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