第1話 「朝の大騒動、先生は天然」
この物語は、ちょっと不思議で、ちょっとドタバタなラブコメディです。
主人公は高校生の私――そして旦那様は、なんと私の担任の先生。
学校でも家庭でも、毎日巻き起こるハプニングに振り回されながらも、少しずつ二人の距離は縮まっていきます。
「高校生×先生」という、ちょっぴりドキドキの生活を、どうぞお楽しみください。
高校二年生の私は、今日もドタバタの予感に胸を躍らせながら目を覚ました。時計の針は7時ちょうど。ベッドから飛び起き、布団を蹴飛ばすと、隣で新聞を読みながら座っている旦那様――つまり私の担任、斎藤先生――の姿があった。
「おはよう、今日も早いね」
寝ぼけ眼で挨拶すると、先生はにっこりと微笑む。でもよく見れば、靴下が左右違っている。片方は青、片方は緑。カラフルすぎて朝から眩しい。
「先生……それ、どういうことですか?」
「ん?朝の気分で……左右違うほうが目覚めがいいんだ」
ええ、天然すぎる。私はため息をつきつつも、もう慣れっこだ。学校でも家庭でも、旦那様は何かしらトラブルを起こすのだ。
朝食を食べながら、私は今日の予定を確認する。今日は生徒会の集会がある。私は生徒でありながら、旦那様が担任――この秘密を誰にも知られないようにする必要がある。
「じゃあ、集会の準備は任せたぞ」
斎藤先生は満面の笑みで出かけようとする。慌てて私は駆け寄った。
「ちょっと待って!今日は靴下が……いや、出かける準備は!?」
玄関先でドタバタする私の前で、先生は片手に書類、もう片手で鍵を持ち、何事もなかったかのように玄関を出ていった。ああ、これが私の旦那様の日常。笑うしかない。
学校に着くと、教室はすでにざわついていた。
「今日、斎藤先生、靴下が左右違うって!」
「なんであんなカラフル……?」
私は生徒たちに気づかれないようにこそこそと席に着く。担任が教壇に立つと、授業はいつも通り――真面目顔で進む。生徒たちのざわつきなど微塵も気にせず、先生は黒板に向かって板書を続ける。
午前の授業が終わった直後、早速事件が起きた。生徒の一人が飼っているハムスターが教室から脱走したのだ。教室中を逃げ回るハムスターを追いかける先生。私は思わず「手伝え」と言われてしまった。
「えぇ!?私まで巻き込まれるの!?」
息を切らしながらハムスターを追いかけ、教室内を右往左往。途中で先生とぶつかりそうになり、二人で転びそうになった瞬間、思わず目が合う。顔が近すぎて、私は心臓がドキドキ……でも、すぐに笑いに変わった。
ようやくハムスターを捕まえたとき、教室は大騒ぎ。生徒たちは大笑いし、私は心の中でつぶやいた。
「もう……この人と結婚してよかったのか、正直悩むレベル……でも、面白いからいいか」
放課後、私は図書室で宿題をしていた。ふと窓の外を見ると、斎藤先生が掃除をしている。見慣れた教室の風景の中で、先生が一生懸命に机を拭く姿は、どこか微笑ましい。
「疲れた……手伝おうか?」
私は小さく声をかけると、先生は振り返って笑った。
「大丈夫。君は帰って勉強したほうがいい」
でもその言葉と同時に、先生は掃除用バケツの水をひっくり返してしまった。私も思わず駆け寄り、二人で床を拭くことに。まるで小さな嵐のような光景だ。
「……先生、本当に天然なんだから」
「君の妻だからな。許してくれ」
照れくさそうに笑う先生に、私は胸がキュンとする。学校では真面目でキリッとしているのに、私の前ではこんなにも無防備で愛らしい。
こうして私の高校生活は、旦那様という名の天然先生によって、毎日ハプニングと笑いと、少しのドキドキに包まれていくのだった。
第1話では、私たちの毎日の小さなドタバタを描きました。
ハプニングが多くて、笑いが絶えない毎日ですが、こんな生活だからこそ二人の絆は少しずつ深まっていくのです。
次回は、放課後や休日のさらに甘くてドタバタなエピソードをお届けします。
まだまだ続く、私たちのハプニングラブコメディにご期待ください。




