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世界

作者: 翠泉


 私は今日も息をしている

 こう見えてももう23年生きている

 沢山の人に助けられてきて

 そのおかげでまだ生きている


 小さな頃は両親に守ってもらって

 部活ではチームメイトに守ってもらって

 悩んだ時には友人に守ってもらって

 一人になった時は同僚に守ってもらって


 基本的に愚痴っぽい私

 基本的に嫌なやつの私

 そのくせに偉そうに生きている

 それでも守ってくれているのはあなた達で


 私を好いてくれているあなたで

 私に愛情を注いでくれるあなたで

 私を気にかけてくれるあなたで

 私を見守ってくれているあなたで


 綺麗事なんて大嫌いで

 漠然としたことは言うなと思っているけど

 それでも一方で思うことがある

 人のことを守るとはどういうことかを


 大切な人を守ること

 その人の嫌いな人を無視すること

 その人の嫌いな人を虐めること

 その人の嫌いな人を亡き者にすること


 決してそういうことではなくて

 ただ優しい言葉をかけること

 ただ優しく寄り添ってあげること

 ただ側にいてあげること


 それだけで人は守ってもらえている

 誰かにとってはきっとそうだ

 私にとっては仕事があるとか飲みにいくとかしんどいだとか

 そんなことはどうでもいいのだけれど


 でも、どうでもいいことをしているあなた達

 そんなあなた達も誰かを守っている

 それに誰も気づいていない

 とにかくわかっていない


 あなたのおかげで何人が守られていて

 あなたのおかげで何人がのうのうと生きられているのか

 わかっていないくせして

 自分のことを責め続けている


 だから最後に言いたいのは

 この場で私のことを守ってくれているのは

 私の作品を読んでくれているあなた達

 辛い時を助けられるように


 そのために私は生き続けているから

 私如きでできることはやり続けるから

 これはあなたの世界を守るという詩

 守らせていただくという私の詩


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― 新着の感想 ―
[良い点] 人は誰かに守られ、そして誰かを守っている、そのことに気づかせていただく詩です。 大切な人を守ることは、決して大それたことではなくて、優しい言葉やそばにいることでもあって。さらに言えば、知…
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