不思議な少女
誤字というか文章としての欠落多いと思います読み返して思いました。…すいません。
燕と名乗る少女をベットへ運び稲荷神国とあの少女について調べてみると、稲荷神国は2年前に侵略され今は隣国の支配下にあるらしい。何も手付かずのままらしいが。
…可笑しいあの少女は追われていた。稲荷神国の姫、と指名手配もされている。なのに、個人について調べたが情報が一切出て来なかった。隠されてる…? だとしても少しも出て来ないなんて可笑しい生まれた時から存在を隠されていたのか? じゃないとこの情報の無さは納得がいかない。
「あっは、何してるの〜?」
「どうせ全部見てたんだろ。お前が知ってることを全部話せ。」
間延びした声がして、振り向くと従者がいた。こいつは話を聞いた上で面白半分でここに来たのだろう。忠誠のかけらもない奴だ。何か伝えにここに来たんだろうと思う。あんまりこいつと話したくないのでさっさと本題に入る。
「釣れないなぁ〜半年ぶりに会いにきてやったんだし少し話そうよ〜あはっまあいいけど」
「ここに来たのはね〜今日来たあの子について話す為だよ! まあ間付いてるだろうけどね? あの子は、稲荷神国のお姫様で地下に閉じ込められてたんだ。まともに外に出たことない、そして同じ国の奴も知らない人がほとんどで〜」
「な…」
「なんでかって? あそこは神を信仰してるでしょ〜? でも実際は直系の人しか信じてないんだよ。他の人は信じてない,儀式で見えたふりをしてるだけなんだ。そしてあの子は直系のくせに信仰してる神が見えなかった」
「だから存在を認められず閉じ込めた?」
「まあその通りなんだけど別にね、あの子は違う神を見たんだ。本物、を見てしまったんだよ。そんなの認められるわけがないだろ?」
「ははっそんな可笑しな国があったんだな面白い情報だ。もう下がって良い」
「え〜!! もっと話そうよお! ね?」
こいつの話はどっから来てるのか不思議だ。まあ、俺の3倍は生きてるそのせいだろう。しかし、本物の神が見れる…か……果たして俺が見た神と同じ神なのだろうか。同じなら利用する他ない。
「もお〜っ!! 無視してひどい! もういいよ! 帰る」
良かった。帰ってくれるそうだ。あの子に会いに行く!と言われなくてほんと良かった。めんどくさいことこの上ない。あいつとはかれこれ千年近く一緒にいるが本当にめんどくさい。
目を開けると見知らない天井があった。周りを見てみると私はベットの上にいて、倒れてしまったことを思い出した。近くにある窓を見ると暗かった。半日ぐらい寝てたらしい。会った少年に会いに行こうと扉の方を向いたらいた。とてもいた。びっくりしてすごい肩が上がった。この距離ならバレてるだろう。恥ずかしい…
「あ、あのすいません…勝手に、倒れて部屋を、貸してもらって…許可も、もらってないのに……本当にすいません」
「倒れたのをそのままにしとくわけにはいかないからな。どうせここを出たとしてもいくアテがないんだろ?」
「そ…うですけど……あ、あの!ここに止めてくれない、でしょうか?家事とか、多少…少しは出来ると、思うので」
「家事はしなくていい。どうせ部屋はたくさん余ってる。好きに使え。」
「え、…あ、ありがとうございます! 頑張ります!」
感謝を伝えお辞儀をするとぐうー〜と盛大にお腹が鳴った…恥ずかしい…少年に対して恥ずかしいところしか見せてない気がする……?少年?そう言えばこの子の名前はなんだろう…
「あの、あなたの、名前は…?」
「俺はアコナイトだ。好きに呼んでくれ。夜食の準備をするからついて来い」
「ありがとうございます。アコナイトさん…」
食事を用意してくれるらしい…嬉しい。しかしこの場所に少年以外人が見当たらない。廊下を歩いているが生活感がゼロだ。親は何処にいるのだろうか?
「君さ、俺のこと子供だと思ってない?君より2、3桁以上多く生きてるからね?」
心の中を覗かれたのかとても不機嫌そうにされた。2桁?千歳以上…
「え、!!? 人で、なっしゃらない?」
変な言葉を使ってしまった。それにここまで親切にしてくれる人に失礼なことを聞いてしまった。
「あっ、…すいませ……」
「はあ……世間知らず過ぎだよ…ふふっ俺は吸血鬼だよ。あ、安心してね下等な吸血鬼と違って日が出てても歩けるし血だって要らない、ニンニクも食べられるからさ」
彼は今まで高圧的な雰囲気を放っていたが、いきなり気さくな感じになった。これが素なのだろうか?
「人じゃない人って、いるんですね…」
「君の国ではいなかったの?いたとしても公には出来ないか。」
「はい、そう、ですね…後アコナイトさん私の名前は燕です。」
「追われてるくせに本名呼んで大丈夫なの?」
「あ、そうですよね…えーっと、えと」
「ふふっ、つばめって漢字確かえん、とも読むよね? えんって呼んで大丈夫?」
「!! 嬉しい、です! ありがとうございます! アコナイトさん」
「後、俺のことアコで良いよ呼びづらいでしょ?敬語もいらない」
「え、あ、わ、分かりま…分かった! アコ!」
「ふふっ、よし、ここが食堂だよ燕」
一際大きな扉の前に立ち彼はそう言った。