表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
affection  作者: 月那
16/51

近付きたい-1-

「最近緩んでないか?」

 次の講義がある教室へと向かおうとしたルカの背後から、坂本が話しかけてきた。

「……っくりした。何だよ、急に」

「授業中。携帯眺めてニヤついてんの、よく見かけますが」

 ギクリ。

「先日の代返の理由とその緩んだ顔には何らかの繋がりがある、と見てますが」

 くっそ、いらんこと覚えてやがる。

「しかも三コマ目も軽く遅刻だったよなー?」

 もう一週間は経っているはずなのに。

 で、ふと気付く。

 ああ、俺から話すのを待ってくれてたのか。

 少しありがたくて、でも結局待ちきれずにこうやって聞き出してくる辺り、坂本が坂本らしくて。

「で。彼女ができた、で正解?」

「不正解」

 とりあえず即答。だって、それは事実だから。

「あれ? 前から言ってた好きな人とうまくいったってことじゃねーの?」

「まだ彼女じゃねーし」

「あー、うまくいきつつある。ってわけね。何だよちくしょー、一番楽しい時期じゃん」

 言われて、頬が緩む。のを自覚した。

 実際あれからゆかりとのメッセージのやり取りは頻繁になったし、下らない用件でも軽くくれるメッセージがまるで“カノジョ”のようで。

「くっそー。やっぱりイケメンはいいねー」

「だからイケメンじゃねーって」

「はいはい。で?」

「で、って?」

「ノロけたい? たくない?」

 そりゃー……。

「たい。かな」

「じゃ、今日メシ行こうぜ」

 なんか、ちょっと嬉しいかも。あ、でも。

「ごめん、今日バイト」

「終わってからでいーよ。十時までだっけ? 俺も今日サークル顔出すから、十時過ぎに店の前な」

 そう言って、坂本は次の講義が別だからと去って行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ