ドラゴンそしてパーティー。
人間じゃなくなったら。死より怖いのかな?
色々な心境が重なり合う中。蓮に新たな出会いが訪れる。
ねぇねぇ。そこの君!君だよ君。難しい事を考えてそうな感じの君ー!
隣には僕と同い年くらいの女の子が隣で僕の事を見ていた。
この先危険な事が多いと思うからパーティーを作って一緒に行動した方が良いと思うんだ。と話掛けてきた。
確かに一人で知らない場所にいるよりみんなで考えて進んだ方が良いと思って僕も賛成しようと思った。でもそれと同時に
"裏切られる事も想像してしまった"
そして僕は反射的に
『ごめん。一人が良いから。』
断ってしまった。でもここでパーティーに入っていたら少しは気が楽になれて
"退屈"
じゃなくなるのかな…って思った。
そして僕は始めの街に行った。のどかな街だった。少し歩いただけで心が落ち着いた。
"本当にこんな世界で怪奇現象が起きているのだろうか。そう思った。その時上から何かが降ってくる予感がした。その物を見た訳でもなく。感じた訳でもなく。直感だったあのアルンが呼び出した様なドラゴンの気迫が数万メートル先からでも伝わってきた。
『ドラゴンがここに来る。みんなここから逃げて。』
でも。勿論ここの人達はドラゴンを見た事ないので信じなかった。でもある一人の女性が聞いてきた。
"本当なのか"
すると女性はこの街には災いをもらたすドラゴンを教えてくれた。さっき街の奥の秘跡を見たんだ。爾が爾を現す時。ドラゴンは爾に呼び起こされる。憤怒のドラゴン対抗するは異世界魔力で対抗する事と。
この話が終わるとドラゴンは空から降ってきた。そして過ぎに暴走し始めた。目を見るとドラゴンが操られている事がすぐに分かった。
"助けなくちゃ"
すると僕は無意識に呪文を唱えていた。
『天に逆らい天龍よ。爾に逆らい我にひれ伏せ。』
この呪文をどこかで聞いた事もないのに。無意識に唱えていた。するとドラゴンの動きが止まり僕の方を見た。
"爾の妖を解くものよ…お主に感謝する"
我の力。お主に少し授けよう…
そうすると。ドラゴンは僕の頭をスッと撫でた。そしてこの言葉は今でも鮮明に覚えている。
"ありがとう"
そう言ってドラゴンは僕のから去って言った。僕は嬉しかった。たった一言なのに。ありがとうって言われるだけで…こんなに嬉しいんだ。少し涙目になっていた僕に話し掛けてくれたのはさっきこの街のドラゴンについて教えてくれた人だった。
"大丈夫?ドラゴンと会話してたの?"
ドラゴンとの会話は皆んなには聞こえてなかったみたいだ。そしてこの人も異世界からこの怪奇現象を止めるためにこの世界に来た事を知った。それで僕は思い切って言ってみた。
『僕とパーティー組んでくれませんか』
ドラゴンからの言葉がきっかけだったのかも知れない。僕に少し勇気を与えてくれた様な気がした。
『良いよ!パーティー組もっw』
そして名前を教えてくれた。
『私の名前は篠崎 綾乃これからよろしくね』
そして僕は綾乃とパーティーを組む事になった。でもまだ知らない。ドラゴンから貰った力があまりにも絶大な事を。