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車海老物語  作者: 金銀
第一の世界 魔王の居る世界
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第八話 夜空に月が輝き、過去は雲に隠れ

なんとか追い付いてます。それとも追い付かれかけてるのか?

〆切は存在しないけど週一ぐらい守りたいですね。

毎日投稿? スゴイデスネー(棒)

「…………負けたな」

「負けたよ」

「まけたのぅ」


だから――いや、もういいや。


「くそっ、これは酷い。魔王を倒せたからてっきり力は元に戻ってると思ってたのによ」

「ほっほっ、そんなゎけなぃじゃろぅに」

「でもでも、やっぱり悔しいよ」


僧侶が拳を握りしめ、机をバンバン叩く。

僧侶落ち着いて。机壊れちゃう。


「……たく、んじゃあしょうがない。レベルアップをもっとするべきだな」

「むぅ~、つまんないから嫌なんだけど……やるしかないかぁ」

「それはぁしたからかの? きょぅはもぅょるぉそぃぞぃ?」

「こればっかりはしょうがねぇな。そんじゃ、明日からレベリングだ。今日の疲れを残すなよ?」

「はーい」

「ほっほっほ」


……ん? まだ戦うつもりなの? えぇ~~。やだよもぅ、あの人(?)強いじゃんって皆寝てる。速いよ。


・・・寝よっと。



~~海老~~海老~~



ごそごそと誰かが起き上がる音で目が覚めた。朝かと思ったらまだ外は暗い。トイレかな?


「…………もしかして、勇者起こしちゃった?」


僧侶の声。寝た振りをしても良いけど……別に僧侶は噛みついてきたりしない。……しないよね?


「おはよう勇者……って言うには早すぎるね」


頷いておく。


「屋上に行こっか。戦士と魔法使いを起こしたく無いからね」


それには賛成。でも、僧侶は寝なくて良いの? 正直一番疲れてる筈だけど。


「んー。なんか寝つけないから」


そっか。


宿屋の屋上に出る。冷たい風が吹き付けてくる。流石に少し寒いね、この体だと。


僧侶と共にしばらく町を見る。暗い。町の人は誰も起きていないようだ。


数分程度たっただろうか、それとも数秒?

僧侶が顔を向けてくる。


「勇者、気付いてる?」


何を?


「………………違和感を感じてないの?」


まったく。 ――――冗談。実は少々。


「言ってみて」


喋れないよ?


「勇者は顔によく出るから」


あ、はい。

違和感ねぇ。例えば、あの妖精剣士相手に勝てるはず……勝てたはずって言ってることかな。


「うん」


それとどうやら他の冒険者はレベルアップは出来なさそうっていう発言かな? 戦士がそんなこと言ってたよね。


「……うん。俺たち強くなれるってね」


そしてそれに誰も反対してなかったし、後はさっき力が戻るとかなんとか。


「そう。私たちはね、元々はかなり強い……強かったんだ。だけど、勇者を探すことになったとき女神が私たちを弱体化したの」


へぇ、だから。


「それとその時にね。私たちの過去を取ってったの」


女神が? 過去を?


「うん。……取ってったっていうのは少し違うや。記憶は残ってるんだけど、およそ自分とは思えない性格をしてるの」


ふぅん。僧侶はどんな感じだったの?


「んー、その、あんまり教えたくないかな。戦士も過去を聞かれるのは嫌だと思う。魔法使いは……どうだろう」


聞きたかったな。まぁ本人が嫌だって言うなら仕方無いか。

と、僧侶があくびをする。


「うん、いい感じに眠くなってきた。ありがと勇者」


何もしてないよ?


「それでも。やっぱり仲間に秘密はあんまり残したくないしね。…………それじゃ、私は下に戻るね。おやすみ」


おやすみ僧侶。

……三人の過去かぁ。どんな感じだったんだろうな。



~~海老~~海老~~



「勇者ー。勇者ー」


――――どこか遠くから呼ばれた。なんだろう、海?


「起きて、起きてー!」


違う、僧侶か。……あれ、いつの間に寝てた?


「おいおい、まさか屋上で寝てたのか?」

「ほっほっほっ、ぁどべんちゃーじゃのぅ」

「勇ー者ー!」


はい、起きたよ。おはよう。朝日が煌めいてるよ。


「もう、ふざけてないでよ!」

「そぅりょにはぃゎれたくなぃとぉもぅぞ?」


そうかな。そうだね。それじゃ、行くの? レベリング。


「行くよ、勇者。ほら戦士! 魔法使い! 行こう!」

「分かってる」

「ぁんまりはしゃぐとこけるぞぃ?」


そうだよ僧侶。落ち着いて、ね?

戦う準備もあるんだから。


まぁ、過去はどうあれ元気なのは良いことだよ。


「うひゃあっ!」

「ほれみたことか」


うわ、魔法使いがちゃんと喋った。奇跡だ。


「だーかーらー! ふざけてんなら置いてくぞ!?」

「ふざけて無いよー!」

「せんしもぉちっくんじゃ」


気のせいだったか。残念なようなそうでもないような。


「それじゃあ、回復薬をたくさん用意しよう!」

「ああ。一応クエストはクリアしてあるしな」


へぇ、そうなんだ。


「やられちまったから半分になってるけどな。それでも五、六個は買えるだろ」


半分に? 妖精剣士にでも取られたの?


「まぁそんなとこだよ。女神が回収してっちゃうの」

「もぅすこしゃすくしてくれんかのぅ」

「無茶言うなって魔法使い」


喋ってたらいつの間にか買い物も終わって後は外へ出掛けるだけになってた。 いつの間に。


「武器の調達とかは?」

「クリスタルたちを倒してれば金が集まる。その資金で買う」

「りょーかいっ!」


町の外へ。


魔法使い、そっちは逆。

感想評価ご自由にどうぞ。酷評でも海のような気持ちで荒れます。

嘘です受け入れて直していきます( 無の心 )

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