第六話 クエスト受注、一発必中
別に書き溜めを多くしてある訳ではないから、周一投稿なのに既にかつかつ……。
お、追い付かれないように頑張りますよ、おぉ!
「んじゃ、俺らは東、勇者の家がある方向だ。勇者たちは南」
「頑張ってねぇ!」
「がんばるぞぃ」
魔法使い、大丈夫かなぁ?
なんて考えながら町を出た。
目の前には草原が広がっていて、すぐに敵が現れた。ただ…………
『スリーループボールが現れた!』
「違ぁう!」
『僧侶の攻撃!』
『スリーループボールに5のダメージ!』
『勇者の攻撃!』
『スリーループボールに3のダメージ!』
『スリーループボールは倒れた!』
「ふんっ! クリスタル以外はお断り!」
僧侶が言うと、次の敵が現れた。
『純クリスタルが現れた!』
「確かにクリスタルだけどさぁ!」
僧侶が吼えながら駆ける、殴る。
『僧侶の強攻撃!』
『純クリスタルに6のダメージ!』
僧侶、荒れてるねぇ。それじゃあ振り上げてっと。
『勇者の攻撃!』
『純クリスタルに4のダメージ!』
『純クリスタルの攻撃!』
『勇者に3のダメージ!』
反撃を喰らった。痛い。
「とりゃあっ!」
『僧侶の攻撃!』
『純クリスタルに4のダメージ!』
『純クリスタルは倒れた!』
「勇者、大丈夫?」
駄目ではない。顔に少し傷が付いている程度。
「よし、それじゃあもっとドンドン行こう!」
僧侶が草原を走り出す。勇者もそれを追う。
『クリスタルが現れた!』
「そうそう、あなたよ! 勇者、見ててね」
『僧侶の強攻撃!』
『クリスタルに9のダメージ!』
『クリスタルは倒れた!』
僧侶が一撃でクリスタルを倒す。強い。
「おっとと」
と、僧侶がクリスタルの尖っていて掴みやすそうな所を掴み……
「行くよ~、てい!」
パキッと折った。パキッというよりガキッて感じだけど。
「これがクリスタル討伐の証。これを五個集めるんだよ」
成る程。これは難しそうだ。頑張って素手でパキッといかなければ。
「あんまり張り切らなくても大丈夫だよ、勇者。あ、ほら」
『円クリスタルが現れた!』
違う奴だ。さっさと倒そう。
~~海老~~海老~~
「よぉし、残りはラスト一体!」
僧侶は張り切ってるけど一旦町に戻りたい。買った薬草でなんとかしのいでるけど、そろそろ倒れそうだ。
「あ、そーだ! どうせだったらもっと南に行ってみよう?」
遠慮したい。遠慮したいのだが僧侶は聞く耳を持たない。……いやまぁ、喋れないが。
「しっかし、勇者にはビックリだよ。まさか素手でパキッとしようとするなんてねー」
剣で切り落とせるなんて聞いてなかった。
「あはは、ごめんごめんって……ん?」
僧侶が何かを見付ける。そちらを見ると、誰か居る。
緑髪で色の薄い肌、耳が尖ってる。
「エルフ? 珍しい」
「惜しい。私は妖精剣士ですよ」
妖精剣士? 確かに腰に剣を下げている。だが、その剣は勇者の剣より細い。
「悪いけど、ここで僕の修行に付き合って貰いますっ!」
「うわっ!」
問答無用で妖精剣士が斬りかかってきた。
『妖精剣士が現れた!』
『妖精剣士の攻撃!』
『僧侶に27のダメージ!』
『僧侶は倒れた!』
なんとたったの一撃で僧侶が倒れた。というより吹っ飛んだ。草原に倒れ付した僧侶はピクリともしない。
ただでさえ戦士と魔法使いは居ないので…………きつい。
「あら、これでは修行にならないですね。貴方はどうかしら。もう少し手応えがあると良いのですけど」
逃げられそうにないし仕方無い。少しでも足掻こう。海老だから脚はいっぱいある。
『勇者の攻撃!』
『妖精剣士に1のダメージ!』
『妖精剣士の攻撃!』
『勇者に19のダメージ!』
『勇者は倒れた!』
剣を降り下ろした後の隙を突かれた。文字通りに。
倒れながらも、よく考えたら。今の人間の姿だから脚は二本しかなかった。無念。
目の前が真っ暗になる。何か文字が見える。
『GAME OVER』
何だ……? これは…………なんて読むんだろう。
ブックマークとか評価とか感想とかなんとかかんとかありまっせ、やってくれると嬉しいさぁ。(エセ方便)