第五話 小さな町に、進まぬままに
前書きで書くことが思い付かない。
とりあえず海老の種類でも書きますか?
車海老、伊勢海老、えーと…………あれ?
お も い つ か な い 。
…………小説をどうぞ!(話題そらし)
「ぉぅ……ぃたぃのぅ」
「魔法使い、すぐそこが町だからね。もう少し頑張って!」
「……僧侶、そろそろ魔法使い背負うのを代わってくれよ」
「やだ」
魔法使いは道中で出会った円クリスタルの攻撃によってやられていた。
……円クリスタルの体当たりで首がえらい方向に回った気がしたけど、多分見間違いだったんだろうな、うん。
とはいえ、魔法使いが動けなくなったのは事実なので一番体力のある戦士が背負っているわけだ。
「勇者、魔法使いをお願いする。俺は町の門番に話をつけてくる」
了解。ほいっと魔法使いを背負う。
軽っ! え、軽っ! これなら水筒の方が重いぐらいだ。
「魔法使い、勇者がもっと肉つけろだって」
「ぃらなぃのぅ。ゎしはまほぅっかぃじゃ、ぜんぇぃではなぃのでな。しゃっしゃっしゃ」
笑い方怖いよ魔法使い。
と、戦士が戻ってきた。
「よし、町に入るぞ。まずは宿探しだな」
「そのあと消耗品の補給!」
「ゃすみたぃのぅ」
……魔法使い、フリーダムにも程があるんじゃない?
~~海老~~海老~~
「んー、んんんんん、んむぅ」
武器屋の前で僧侶が唸っている。
「ふむ、クリスタル五体討伐と薬の素材の納入か……どうするかな」
ギルドでクエストの張られている看板を見詰める戦士。
「……すゃすゃ」
宿屋では魔法使いが休んでいる。
では勇者はというと。
「ん? なんだいボケッとした顔して。……ん、メモ? 何々…………はいはいお客さんね。薬草10個ね。お金は? はい、ちょうどね。ほれ」
初めてのおつかい。メモは戦士が書いてくれました。
さて、おつかいも終わったし、戦士のところまで行こう。
しっかし、薬草ねぇ。すんすん……臭い。これを食べて回復しなきゃいけないのか。やだなぁ。
「あ、勇者! ちょっと来て!」
僧侶に呼ばれた。すたすたと僧侶の元へ歩く勇者。
「これか、これ。どっちのが良いかな?」
僧侶が両手に持っているのは服と……なんだこれ。
「こっちの服は旅人の服でー、こっちは布のナックルだよ。お金の事を考えるとどっちか片方になっちゃうんだよね」
ふーん。武器か、服か。ふと自分の体を見下ろす。地面が遠い。
服は黒めでパリッとした感じ。良くもまぁこんな動きずらそうな格好で剣を振れたね。
「ん? どうしたの勇者?」
何でもないと首を振る。うーん、僧侶は今の服が似合ってるから、武器で良いと思うよ。
……ただ、そのかぶってる帽子。それ、なんか漁師さんたちを思い浮かべちゃうから外して欲しい。
「そっかぁ、ナックルの方か。じゃこっちにきーめた! 勇者は欲しいのはある?」
武器屋の方をちらっと見る。剣は持ってるしなぁ。
「無い? そっか、じゃあ戦士のとこに行こう!」
~~海老~~海老~~
「よし、集まったな?」
「居ま~す!」
「まだねむぃのぅ」
「魔法使い、お前は寝過ぎだ」
勇者も同感。
ちなみにここはギルドの酒飲み場。一つのテーブルを四人で囲んでいる。
「常時募集のクエストが二つあった。一つはクリスタル五体の討伐。もう一つが薬の材料である薬草と特殊な水を採取、納入するやつだ」
「ぃまはょにんぐみになったのじゃからゎかれるのがょぃのぅ」
魔法使いは長文を喋らないでよ分かりにくいなぁ。
「それは良いね! じゃあ……私と勇者で討伐に行く!」
「むぅ……ま、それしか無いか。つまり俺と魔法使いで採取か」
「ぅむ? ゎしはにもっをまも……」
「ふざけるなって。ほれ、受付は済ませておいたからすぐに行くぞ」
んーと、つまり、クリスタルを倒していけば良いのかな? ここに来るまでに何体も倒してきたし大丈夫でしょ。
「それじゃ行こ、勇者!」
分かった、分かったから引っ張らないで……。
「あ」
車海老はスッ転んだ。
『車海老 勇者に6のダメージ!』
えぇ~。うっそだぁ。
ブックマークだってさ。
感想だってさ。
評価だってさ。
そういえば、評価は二種類あるらしいですね。
文章じたいの評価とストーリーの評価ですって。
してもいいんですよ?