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車海老物語  作者: 金銀
第一の世界 魔王の居る世界
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第三話 勇者の覚悟、魔王お覚悟

この小説、毎日投稿は無理なんですけど、となると投稿頻度をどうしたものかと。

取り敢えず、週に一話ずつ投稿していく予定です。


さて、文字通り終わりの見えてない小説ですけども何とか続けていきましょう。

「さて、どうする? 魔王はまだ玄関に陣どってるぞ」

「そぅじゃのぅ。むさくでぃってもまたかぇりぅちにぁぅじゃろぅしのぅ」

「……うーん」


車海老を横目に三人は相談を始める。

まあ、それは別に良いんだけど……と車海老は考え始める。

勇者…ブレイヴァー ……か。たかが車海老の自分に何を求めてるのやら。


「勇者、聞いてるか?」

「ゅぅしゃょ、ゃはりぉぬしのちからがひっょぅじゃ」

「手伝ってくれる?」


……あんまり見詰められると、怖い。

それは車海老としての本能。人間は敵。怖いもの。近付いて欲しくない。



だが、勇者か。

勇者の伝説は車海老の仲間たちの間でもある。

『車海老の勇者は人間の味方をし、悪を共に打ち払う』という、あまりに嘘っぽいものだが(そもそも人間が悪だと思っている)


それでも、勇者か。

伝説の勇者は格好いい。模様を虎と見間違えさせたり、そのレーダーのような髭で隠れている敵を見つけ出したり。

……今思い返しても、勇者らしい事してないよね?



…………だが。


「勇者……頼む」

「ゅぅしゃょ……」

「勇者……」


こちらを見てくる、人間三人。出会ってほとんど経ってない。せいぜいが一時間程度?

けど、それがなんだと言うのか。




車海老は、頷く。

未だ喋れない。未だ人間が怖い。未だに、戦えるか分からない。

だが……勇者と言われて、引き下がるわけにはいかない!


「勇者……!」

「ぉぉ、ゅぅしゃょ」

「やった、これでかつる!」


かつるってなに?



~~海老~~~~海老~~



「勇者、俺のお下がりだがこの剣を使え。心配すんな、俺は杖も扱える」

「ゎしとぉそろぃじゃのぅ」

「うっせぇ。俺のは木製(スタッフでじじいのは金属製ロッドだ」

「ちなみにあたしは拳!」


ぶきっちょに剣を構える勇者。


「プププ、にぁっとるぞ、ゅぅしゃょ。ぉっとっと」

「よっと。誰だって最初はこんなもんだって」


笑った勢いでこける魔法使いとそれを支えつつ車海老へのフォローをする戦士。


「玄関の様子見てきたよ。どうやら魔王、本気を出したみたいで鎧来てるよ」

「それは面倒だな。……勇者、はっきり言う。お前はまだまだ未熟だ」


こくりと頷く車海老。そりゃあ、剣を持ったのも触ったのもこれが初めてですし?


「だからお前は大きく振りかぶって、たたっ斬る事だけしてくれ。勇者の防御は俺が担当する」

「あたしは勇者と一緒に攻撃!」

「ゎしゎこぅぇぃじゃの。ぉっとっと」


ふらつく魔法使いを車海老が支える。


「魔法使い、もしかして緊張してる? 大丈夫?」

「だぃじょぅぶじゃ、もんだぃなぃ」

「なら良いけどな。よし、そんじゃ行くか!」



いざ、玄関へ!







………なんか、締まらないなぁ。


「来たか勇者!」


魔王だ。僧侶の事前情報の通り、物々しい鎧を着けている。あと剣持ってる。


「先の戦いでは遅れをとったが……今度はそうはいかんぞ!」


誰も魔王を倒した覚えが無いのですが、それは。


「行くぞ、勇者!」




『魔王があらわれた!』

『魔王はベーススライームを呼び出した!』


「まずは私が行くよ! はあぁぁ、『強攻撃』!」

「効かぬわぁ!」


『僧侶の強攻撃!』

『魔王に6のダメージ!』


「勇者、行け! 俺は後に続く!」


『車海老 勇者の攻撃!』

『魔王に2のダメージ!』

『戦士の攻撃!』

『魔王に3のダメージ!』


「む、ぐぐ……はあぁ!」


『魔王の攻撃!』

『車海老 勇者に3のダメージ!』


「ほぅれ……ぉっと」


ググチャッ!


『ベーススライームの攻撃!』

『魔法使いに5のダメージ!』


「大丈夫か魔法使い!?」

「だれにむかってぃってぃるんじゃ?」


『魔法使いのファイア!』

『ベーススライームに3のダメージ!』


「ほれこのとぉり」

「スキアリッ!」


『魔王の攻撃!』

『魔法使いに4のダメージ!』


「言わんこっちゃねえ! 僧侶! 勇者!」

「いくよ!」


『僧侶の攻撃!』

『魔王に4のダメージ!』

『車海老 勇者の攻撃!』

『魔王に3のダメージ!』


「がっ…………!?」

「よしっ!」

「おっとじいさん! 間に合え!」


『戦士のヒール!』

『魔法使いはHPが4回復した!』

『ベーススライームの攻撃!』

『魔法使いに5のダメージ!』


「ほぅほぅ、なぃすたぃみんぐじゃ」


『魔法使いのファイア!』

『魔王に4のダメージ!』


「ぉっと、ねらぃがはずれて……」


『魔王は倒れた!』


「たぉしたぞぃ」

「まじかよ!?」

「魔法使いかっこいー!」

「ほっほっほっ。まぁだてにながくぃきてぃるわけではなぃのぅ」


完全に勝った!


ついに、勇者たちは魔王をたおしググチャッ!


『ベーススライームの攻撃!』

『魔法使いに6のダメージ!』

『魔法使いは倒れた!』


「嘘だろ!?」

「魔法使い~~!」


あまりの展開に、戦士と僧侶の叫びがこだまする。



てかまだ生きていたのかベーススライーム。



~~海老~~~~海老~~



「はっ、はぁっ、はぁっ、僧侶、生きてるか?」

「なんとか~。勇者は? …………あ、倒れてる。お疲れ~」

「ったく、勇者起きろ。…………おい、どうなってんだこりゃ」

「ん?」

「勇者、死んでるじゃねーか!?」


生きてます、活気は無いですけど。活きてない。

とにかく、勇者が思うことはたった一つ。


ベーススライーム強すぎ。なんで魔王より強いんだよ……


とにかくこうして、激闘の末、勇者たちは魔王、ベーススライームを倒すことに成功したのであった。


評価してくれとは言いません。

どうか、批判してください。よければブックマークもお願いします。(一歩前進)

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