表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/1866

市松か、ああ、市松か。

ま、これでなんとかピンクと白と交互に五枚ずつならんだ。イビツだけど、まあ、並んでるよ。で、これを今度は縦に真っ二つ。うん。で、右側の手前の一枚を取って、手前に一つずつずらして、うん、う、ああ、うん。で、一番前にあった一枚を一番奥に置くと、…う、あ、ああ。なんとかなったか。

…うん。まあ、見てくれはばっちりとはいかないが、なんとかピンクと白が並んでる。

そこへ親父が帰って来た。

親父は休みの日に帰って来ると、まず缶ビールを一つ冷蔵庫に入れる。いつもの台所に今日は異質なものを見た。ああ、エプロンしている僕だよ。

しかも、なんで?という程に細いのや太いのや切れ切れの蒲鉾が散らかっている。あ、スーパーの袋や蒲鉾の包もそこいらに広げられたまま。

そんな様子を一通りじろりと見回してから一言。

「市松か。」

僕が返事をするより前に親父は缶ビールを冷蔵庫に入れてパタンと扉を閉めると、いつものように風呂に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ