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お雑煮をもう一杯

「そろそろお雑煮のお代わりはどう?」

「え?」

お味噌汁とかってお代わりしていいんだっけ?僕はよっぽど不思議そうな顔をしたんだろう。見透かしたようにお義母さんは説明してくれた。

「お正月のお雑煮みたいにね、縁起の良いものは重ねた方がいいんですよ。」

へぇ。

「特にうちのはシンプルだから、遠慮せずに何杯でもお代わりしてね。」

「ふふ。何杯もは食べれないでしょ。」

「そうね、でも戦には競り勝たなくっちゃ!」

「なぁにぃ、戦って~?」

良かった。冴子は機嫌を直してくれたみたいだ。

なんでも金沢のお雑煮は全国でも珍しく質素に見えるけれど、本来の青菜は芹で「競る」、そして鰹節を散らして「勝男武士」という語呂合わせから、加賀百万石の侍としての誇りが込められているんだと、お義父さんが厳かに説明してくれた。

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