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ワインの醸造法(の一つ)
そうなんだよなー。こういう漢字のラベルに魅かれるんだよなー、いかにも地元で国産な感じがするんだよなー。んじゃ、まずこの見るからにスッキリした白。
あれ、この白甘くない。いいねぇ、味が強すぎなくって。和食に合いそうだ。
似たようなこっちのは?んー、こっちは香味が爽やかなんだなあ。あ、これは辛口の白で、甘口のもロゼも赤もあるのか。ふうん。
んでもって「シュール・リー」ってーのは醸造法の名前で、そもそもはフランス語で「澱の上」を意味するんだと。「澱」っつーのはボトルの底とかに見かける沈殿物のことで、ワインが熟成する途中で渋み成分のタンニンやポリフェノール、それから酒石などが結晶化したものなんだとさ。しかもこの澱はワインの旨み成分がボトルの底に沈殿したものであって、人体に影響を及ぼすものではないと。長い年月をかけて澱に余分な渋さが集積されるおかげで、上澄み部分であるワインは渋さが抜けてまろやかになる、ワインの旨み成分には欠かせないものなのだと。
深いね―、ワインは。まあ、そればっかりじゃないんだろうけど。