277/1866
ご報告
僕はまず前回の失礼を詫び、やっとの支払いを済ませた。奈都さんはお支払は最後にって言ってくれたけど、僕の気が済まなかった。
この日の突き出しはトマトの寒天。大葉の緑が食欲をそそることこの上なく、ヒンヤリして舌触りのいい食感にスッキリしたレモンの風味が添えられ、申し分がなかった。気分もそこはかとなく爽快な想いがした。
奈都さんは僕が元気そうだと言って嬉しそうにしてくれた。
今や弁当男子であり毎晩の料理を楽しんでいると報告すると、奈都さんは嬉しそうにほくそ笑んでくれた。