270/1866
電話に助けられる
「ああ、すいません。」
実に都合の良いタイミングで課長から電話が入った。っつーか、電源切るの忘れてたんだな。
事務的な話をしている内にお姉さんは悪いと思ったのか、深くお辞儀をして去っていった。僕もスマホで話をしながらお辞儀をした。助かったという想いで安堵した。
課長からは、お客さん廻りをするようにと言いつかった。
あ、今日はやっと行けるんじゃないか?奈都さんとこ。昼に行って、弁当箱も買って、あ゛ー、弁当箱買っちゃうと荷物になるから、お買い物は夕方にするとして、昼飯は奈都さんとこ行ってみよう。