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松風ノシドリ

この厚揚げみたいの…、うまいなぁ。

「どうお?ノシドリ。」

「おいしいです!」

ふうん、「ノシドリ」って言うのか。

「松風って言ってなかった?」

「松風焼きとか、鶏松風とかいうわね。」

なんでも、鶏肉のすり身を卵と混ぜて、表面は芥子の実と胡麻を散らして、天火で焼くんだそうだ。お重に入れるときは末広の形にして、物事が次第に栄えてゆくようにという縁起物とされているらしい。

「松風というのはあれだよ、須磨が舞台の。」

「松風」という能の作品があるらしく、突然京へと戻ってしまった恋しい男性に見立てた松の木の周りで踊り続けた須磨の浦の松風の、待つ風ばかりでうら寂しい様子から「松風」と呼ぶようになったそうだ。

「ほら、表面は色も鮮やかで華やかだけど、裏側はなんとなく寂しい感じがするじゃない?」

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