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救済活動
「おい、篠田くん。」
あれ、珍しく木崎課長が声を荒げて…。篠田さん、机に突っ伏したまま動かない…。
「あ…、篠田さん、気を失ってるんじゃ…?」
「おい!」
「誰か、救急車呼んで!」
こんなときは女性だな。葉山さんが実に的確に連絡進めてくれてる。僕なんて、立ち尽くしてなにもできてない。
救急隊員は実に迅速に到着し、木崎課長と二、三言葉を交わして眠ったまま?気を失ったままの篠田さんをおんぶして連れてった。廊下に出ると隊員二人がかりで篠田さんを車輪付きのベッドに移し、木崎課長を伴って病院に連れ去ってしまった。
オフィスに戻ると、隣の部署の課長がやって来たけれど、葉山さんがうまく対応してくれた。