始まりはお節

とりあえず

と、その前に高橋さんにメール打っとこう。取り急ぎのお詫び…と。

片岡は…、なんかたくさん書いてるなぁ…。

銀山さん…はと、あー確かに…、月ごとのメールの連絡も少なくなってたんだなぁ。売上…、緩やかになだらかに落ちてるなぁ。

「確かに、ゆっくり落ちてるわね。」

背後から篠田さんが語りかけてきた。横井さんも椅子をスライドさせて僕の画面に見入ってきた。片岡は一瞬チラリと僕の方を見たけれど、僕と目が合った後はまた必死に文書作りを続けていた。