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次々と、続々と、
あれ?
高橋さんからもなんか変なメール入ってるな。ま、少し時間置けば落ち着くだろう。
片岡、メモ書き始めたのか。うんうん。そうそう。そうやって何度も書いては消して、な。
「どうぞ。」
葉山さんが皆にチョコレート配り始めた。新作は必ずコンビニで買って配ってくれるんだよね。お茶までは淹れてくれないけれど。今回のはビターだね。ふん。
背中合わせの席の横井さんが戻って来た。
「須藤、銀山コーポから受注あったか?」
「銀山コーポレーションさんですか?そういえばここしばらく…」
篠田さんが立ち上がって僕に近寄って来た。そして、横井さんに聞いた。
「どこ?」
「…それがどうも、絶対じゃないんですが…、角水さんみたいで。」
ああやっぱり、という空気がオフィス内を浸透していった。