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緊張感の一種
「今までの経緯は分かったけど、今後は?」
片岡の顔が青くなった。ほんと、真っ青ってほどじゃないけど「血の気が引く」って様相を目の当たりにしたというか、血色のわるう色におでこから顎へかけて徐々に変色していった。温度計っつーのかな?
「あ、えーと…。」
「こっからどうしたいのか、書き出してみてくれるかな。」
「ハイっ!」
片岡は一目散にパソコンに向かって入力を始めた。
なんだか僕は緊張した。片岡の良い返事が嬉しかった。周りの皆が少し意外な表情をしていたけれど、そんな視線を気にかけないようにモニターに見入った。しかしながら頭はちっとも働いてなかった。