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満員の終電

なんとか終電に乗り込んだ。激しく混んでいる。あんまり項垂れていたからだろうか、目の前の女の子が席を譲ってくれた。恥ずかしいけれどそんなこと言ってる場合じゃない。立ったままで押し競饅頭などしていたら、その場でもどしてしまうだろう。けれど、いけない。眠ってはいけない。寝たら起きれない。しっかりしろ、俺。起きてろ、俺。

あ、代金払って来なかった…。ごめん、奈都さん。ごめん…。

あー、もう電車降りた方がいいらろうくぁ。あとなん駅だ?んー?…。

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