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食べれるんだけどさ
風呂上がると親父が帰って来てた。俺が台所行くと、ちょうど出て来た。神妙な顔付きで俺のこと見た。多分、二秒くらい。そして、俺の左肩を二度叩いて、すれ違って行った。ポンポンて。
なんだよ、肩ポンポンて。慰めか?戒めか?う~ん。
あ、ご飯炊くの忘れてた。んでも、電子レンジの二分でご飯があるもんね。
で、煮染めをゴソッとこう、鍋に残ってるやつを器に移して…、美しくないんだなぁ、これが。
で、居間に持ってって、食べてるんだけどさ、おいしくないんだなぁ、これが。マズイ、食べれない!ってほどでもないんだけどさぁ、決してうまくないんだよ。「なんとか食べれる」ってレベルかなぁ。
で、続けて食べれば食べるほど…、うまくないんだなぁ。まだ全部の野菜食べてないんだけどさ、もう食べたくないんだよね。
でも、まだ鍋に一杯あるんだよね…。
ふん。