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ランチにしては珍しく
最近、仕事はすっかり単調にこなすようになった。うまくいっても、いかなくても、僕の感情には大きな感動をもたらさなくなっていた。特別褒められることも叱られるようなこともなくなっているからかもしれない。後輩に対しても特に褒めることも叱ることも見当たらなかった。たまたま玄関口で一緒になった篠田さんと、珍しくランチを一緒にした。
どこでもいい、キライな食べ物はないとか言われると、実は一番困る。特に自分も取り立てて食べたいものがないときは。女の子と一緒だと定食屋とかラーメンとかはよそうかなって気にもなって、無難にイタリアンにしといた。