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今朝は
七時頃に目が覚めて階下に降りると、ちょうど親父が朝飯食ってた。
「どうだ?」
「うん。…ありがと、いろいろ。」
「うん。」
でも、僕が今日も大事をとって会社を休むと言ったら、少し呆れた顔をしていた。親父と一緒に朝ご飯食べるのなんて、何年ぶりだろう。
あれ?この出し巻き卵…、ふんわりして…オイシイ。
「白だし…。」
親父は僕のつぶやきを聞こえないふりした。そそくさと食べ終えて片付けて、出て行った。
なんとなく玄関から親父が出かけるのを見送った。
主婦っていいなぁ…、って何考えてんだ俺!という朝だった。