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Sec.1-4「One,Two,Three,..."fouR"?」

「きっともう、嫌、では片づけられない」


アクセスありがとうございます。四話目です。ひとまずメンバー集合。

「七不思議・・・!?」

その言葉にひっかかりを感じた。

ん、そうだ、帰るときの・・・!!



-《貴女は知らない?この学園で噂される怪奇”、港名坂学園高校の七不思議”のこと》



「今日ここに来る前に知らない女子から聞いた・・・」



-《そこの倉庫は特定のある時間にしか開かない。だけど開けたら最後、開けた人は二度と帰ってこない》



やけにはっきり覚えていたあの言葉をそのまま繰り返す。

「ああそれ。そいつは七つ目のやつか」

「それを・・・解明できるの?」

「えーと、秋人あきとが言うにはなんか現在進行形?で解明・・・つうか”解決中”みたいな??」

「解決、中?」

「なんかこう、う~ん、うち説明がヘッタクソだからさあ・・・」




「おぉ~~~い香里ぃ~~~!!」




すぐ下のほうから東さんを呼ぶ声と、階段を上る足音が近づいてきた。

そしてあたしたちの前に息を切らして男子が登場。

「はあ、ハア、あ゛あ~~、走りっぱはさすがにツカレタ・・・」

「はいはい乙」

「それひどくねカ・オ・リ・サ・ン?」

「どーせ秋人は先生につかまってるんでしょ。来れるとしたらあんただけだと思って電話したの」

「お前そういうこと察するのは早いからな・・・で、この人がさっき保護した?」

「そそ。ということで夏希さん、この脳筋が弘こと、道谷内弘どうやうちひろしです」

「おい誰が脳筋だ。どーも初めまして俺です、道谷内です」

軽くお辞儀した彼の背丈は東さんの頭一個分ほど高い。ハル兄と同じくらいだろうか。

やや細い目になかなか整った顔で、体格も細めのがっしりした感じだが、いかんせん髪がぴんぴんにはねていて残念である。

しかも制服が所々よれていてネクタイに至っては縛ってすらいない。

「あ・・・えと、榊原夏希っていいます」

「おー榊原さんね、了解。でもって香里、例のやつちゃんと強制送還した?」

道谷内さんがあたしに笑いかけると、すぐ真面目な顔になり東さんに顔を向ける。

「それがさ・・・夏希さんが浄化して・・・自主送還させたんだ」

「は!?」

「なんでも、悪霊になる前のやつを〈視た〉らしい。で、悪霊になったときにあたしが来て、そいつに一発ぶちこんだ後、夏希さんが話しかけたら浄化した」

「マジか!」

「んで、あたしにはそのあとが全く視えなかったけど、夏希さんはまた会話していた。そしたら、突然白い光が出てきて送還してった」

「白い光で送還されたなら自主送還だな・・・」


話についていけない。し、もう帰りたい・・・。

人と長く居たくない・・・。



「榊原さんすげえ!!」

「!?」



帰る、と二人に言おうとしたところに道谷内さんがあたしの手をつかんで上下に振りまくった。

あ、握手?てかダイナミックすぎて腕が痛い。そして怪我してるところをもろにつかまれ・・・っ

「ちょ、ちょっ・・・痛だだだだだ・・・!!」

「もうこれ委員会に入れるの確定だろ!たぶん前にアッキーが言ってた霊能力を持ってる、この人!!」

「それ思った。てか夏希さんが困っとるぞこのバカ弘!」

「あああすんません、つい興奮して」

東さんに言われてようやく揺さ振りをやめてくれた。体まで振られて気分がよくないです。

ちょっと足元がふらついたのを道谷内さんが支えてくれた。

「そいで夏希さん。改めて言うけどさ、うちらの委員会に入ってくれないかなあ?」

東さんが顔の前で手を合わせてお願いのポーズ。

「アッキーには話つけるから、これ俺からも頼むッ」

道谷内さんも土下座しそうな勢いで頭を下げる。

「う・・・」


いや、すごくありがたい。こんなにもあたしに話しかけてくれるのは初めてだった。

ありがたいんだけど・・・。


それでもやっぱり・・・。




「皆さん?そこにいますか?」

「え?」


階段の方からまた別の声がした。

なんか今日この神社に来る人多くないか。

現れたのは、またも港名坂学園高校の制服を着た、男子だった。

こちらは東さんや道谷内さんのように崩すことなく、きっちりと全部ボタンを留めている。

四角いメガネの奥の目は細い。さらさらの髪、が右に流れる癖がついてる。

と、その男子の後ろに・・・

「わ!?」

金髪を下に二つ結びして水色の・・・ドレス!?着た、それこそ着せ替え人形のような女の子が


浮 い て い る


「おー、アッキーおせーぞ」

道谷内さんが浮いている女の子に驚くことなく、その男子に近寄る。

「仕方ないじゃないですか・・・こっちのクラスもう室長決めていたんですから・・・これでもネットワーク使ってきたんですよ・・・」

「はいはいどうせ5年連続の室長だろ、こっちは大変だったんだからー」

東さんも両手を腰にあてて口をとがらす。


連続室長?


「・・・もしかして、2人が言ってた”秋人”って、五十嵐秋人いがらしあきとさん?」

「あ、夏希さん知ってたか」

東さんがちょっと目を丸くする。

「はい、噂に聞いたことがあって。この学園で史上3人目の”絶対室長”になるか、とか」


絶対室長、それはクラス係の業務が通年のこの学園において、毎年クラス室長をしている人のことをいう。

過去に中高6年間すべて室長だった、本当の「絶対室長」は2人しかいないらしい。

現在、3人目になるのではないかと耳にするのが、この五十嵐さんだ。

「まあこっちもよく聞きますが、別にこだわっていませんし、クラスが毎年僕を推すからですよ」

五十嵐さんは呆れ顔でため息をつく。

しかし本人を見るのは初めて。まず思ったのが、



東さんより背低っ。



パッと見、160あるのか・・・?


「夏希さんが背ェ高いからアッキーが余計ちっちゃく見えrんぎゃ」


道谷内さん・・・。思いっきり足踏まれていた。

五十嵐さんの目が真面目に怖い。

「次は香里さんに投げてもらいます」

「サーセン」

「全く人の気にしていることを・・・。では夏希さん、改めまして、僕がこの委員会委員長の、2年D組室長・五十嵐秋人です」

五十嵐さんは律儀に90度お辞儀。

「あの・・・五十嵐さん」

「どうしました?」

「五十嵐さんの後ろの女の子は・・・?」


室長うんぬんかんぬんですっかり置き去りにしてた。

もう1人、どう見ても普通ではないのがいました。


《あら、普通に視えるんですか?》

女の子は鈴のように高い声で返してきた。

「この人・・・マークなしでルチアさんが〈視える〉のか」

五十嵐さんがあたしを見て驚いている。

「あー・・・、夏希さん、今回の件の悪霊を自主送還させたんよ。たぶんあの霊能力持ちかなって弘と言っとった」

「自主・・・送還ですか?」

「俺は終わった後に来たから見てねーが。そういうわけで、俺と香里は夏希さんを委員会に入れたい」

「香里さん詳しくお願いします」

東さんたち3人で何か話し込みが始まった。

《そこの方、お名前、なんというんです?》

五十嵐さんにルチア、と呼ばれた女の子が話しかけてきた。

「・・・榊原、夏希です」

《ナツキ様、ですね。わたくしは怪奇”クイックシルバー”、水無みずなしSシルヴァ・ルチアと申します。長いのでルチアで結構ですよ》


・・・今なんかさらっととんでもないこと言わなかったか。

まあ浮いている時点で彼女は「あっち」の存在だろうな、とは思ったが。


「クイックシルバー??」

ナニソレ。


《ええ。大変申し訳ございませんが、詳しくは後ほどお話いたしますわ。・・・アキト様、急ぎではなかったのですか?》

水無さんはちょいちょい、と五十嵐さんの頭をつつく。

「うん?・・・ああ!そうだった!!」

五十嵐さんは尻ポケットからメモ帳を取り出してめくる。

「香里さんたち、とりあえず話はわかった。だったら、今からの件で判断する」

「「了解」」

「夏希さん、本当に申し訳ない。今夜、僕たちに協力してほしいんだ」

「ッ今夜・・・?」

なんでまたそんな・・・

「きっと、夏希さんのその力についてはっきりわかると思う。なにより、香里さんの話からすると、今から話すことは夏希さんにとって重要だと思うから」


あたしにとって、重要か・・・。

今日の帰り際といい、ついさっきの件といい、普通ではないことばかり続いてる。

もう、人と居たくないどうこうでは避けられない、何かを感じる。



「・・・わかった、(不本意だけど)協力、する」



「ありがとう。・・・おそらく、夏希さんの性格もその力が原因でしょうに」

「?」

「ああ、それはまたいつか。とりあえず緊急招集ーー!」

いつのまにか少し離れたところで雑談していた、東さん、道谷内さん、水無さんが五十嵐さんの前に集合。

「よし、急ぎだったのに後回しになってたけど、これから委員会を始める」

五十嵐さんの目が険しくなる。歴戦の室長、を感じる厳しさがちょっと伝わる。



「実は、七不思議について有力な情報が入ったんだ」

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