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ラグ・コード:この世界は、最初から間違っている。〜世界を壊した大罪人の息子、不遇能力で汚名も理も覆す〜  作者: Kaいト
切り捨てし飢餓、その果てに秩序は成る

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呼吸の嘘 繋がる追記

一気に隊員の名前と小隊長の名前出します

本当に構成が下手すぎる...ごめんなさい

「……おかしい」


前衛の本多ほんだ隊員が わずかに膝を揺らした

視界の端が明滅し 思考の歯車が泥を噛んだように重い



本多ほんだ 動きが鈍いぞ。……っ、佐久間さくま! 貴様までどうした」



第三小隊 小隊長ーー荻原おぎはらが鋭く声を飛ばすが 隊員たちの動きは 明らかに精彩を欠いていく


全員のヘルメットには【酸素濃度 99%】という正常な数値が躍っているが 肉体は酸欠の悲鳴を上げていた




(……まさか、数値そのものを 壊しているのか!?)



逃走を続ける漣の指先が 常に微かな『源生』を帯びて周囲の端末をなぞっていた


異常を検知する機能そのものを書き換え 正常を表示させたまま 排気系を物理的にロックする







「二酸化炭素による静かな窒息」





それが漣の狙いだった





「ハックか。モニターの数値を信じるな! 奴は空気そのものを毒に変えた!」



荻原の怒号が響く




「全員 ヘルメットをパージしろ! 肉眼で標的を仕留めるぞ!」



合図とともに 一斉にロックが解除された


『プシュッ』という激しい排気音



鉄の仮面が取り払われ 剥き出しの素顔に廃棄場の濁った空気が流れ込む




(九条漣……長期戦はマズいな)



荻原は 傍らに控える通信兵の山根やまねと視線を交わした



言葉など不要だった


鋭く、重いその眼光だけで 荻原の「殺意」の深度を山根は正確に読み取る


山根が わずかに口角を上げ、深く頷く



「全隊員に告ぐ。これで決めるぞ!!」




荻原が吠える


その声が響くのと同時に、小隊という名の巨大な機構が「接続」された




「……追記アペンド連鎖リンク:『死角なき執行(クロックワーク)』始動!!」




荻原が 逃げ惑う漣の背中に視線を固定する



「追記:『一点突破ロジック・フォーカス』……!!」



荻原の瞳が 漣という個体を解析し尽くしていく


・筋肉の微かな弛緩

・視線の数ミリの揺らぎ

・逃走の癖



そのすべてを理解し 未来の「座標」を特定した



「山根!!」


「了解。追記:『感覚共鳴センス・リゾナンス』!!」


通信兵の山根が 荻原が捉えた「未来の確信」を 小隊員の神経へとダイレクトに流し込む


電子的なノイズを介さない 混じり気のない殺意が全員に共有された



「本多!!」


「追記:『肉体剛化スチール・ケージ』……ッ!!」


前衛の本多が 共有された情報を元に 漣の進行方向を先読みして泥濘を蹴る



加速する重装甲


漣が逃げ込もうとした唯一の安息地である 廃材の隙間

そこへ本多が 弾丸のような速さで割り込み 巨大な盾を叩きつけた



(――速い。重装甲のはずなのに 慣性が消えているのか……!?)



漣の瞳が 驚愕に揺れる


逃げ場はない



目の前には 本多という名の「鋼の壁」がそびえ立ち 左右からは他の隊員が距離を詰めーー



脳内の「逃げ道」が、音もなく消えていった




解析屋として 相手の装備も性能も理解しているつもりだった...




だが 荻原の眼を起点にしたこの連鎖は 漣の予測を遥かに上回る精度で 逃げ道を一つずつ 確実に、残酷に塗り潰していく




(……詰み、か)



背筋を撫でるのは 死の予感



そして、自分の命を狩りに来たプロフェッショナルたちへの 歪んだ敬意





逃げ場は、もう存在しない





「佐久間!!」


「追記:『弾道固定フィクス・ライン』。……終わりだ」


狙撃手の佐久間が 逃げ場のない一点に 物理誤差ゼロの射線を固定する



荻原が「理解」


山根が「共有」


本多が「封鎖」



完璧な死の座標





――そして、佐久間が引き金を引く。









『死』







漣の脳裏に 心臓に 何度もこの単語が突き刺さる






追記は.....間に合わない




漣の脳裏を 凄絶なまでの「終わりの予感」が駆け抜ける























――だが








『――ッッ!!』





衝撃


心臓を貫くはずだった弾丸が 漣の肩を数ミリ削り 後方のガラクタへと突き刺さった




物理的に 回避不能


荻原たちの完璧な連鎖を 漣はありえない瞬発力で身を捩じり 飛び越えていた



「な…… んだと……?」



放った佐久間が 愕然と声を漏らす


漣自身も 自分の肉体に起きた変異に戦慄していた





熱い。




いや 冷たい



全身の血管を駆け巡る『源生』が 明らかに今までとは違う 濃密で 禍々しい纏い方をしている


それは技術の範疇を超えた 剥き出しの生命の奔流



「ハッ…… ゲホッ…… ゲッ……!」



考える暇はない


肺からせり上がる鮮血を吐き捨て 漣は震える手で背後の廃サーバーを掴む






「……次で、終わりだ」



荻原の目が 冷酷に次の「正解」を導き出す

だが 漣の指先は すでに地獄へのスイッチを捉えていた

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