感情という名のバグ
最近「イナズマイレブンGO」にハマってるKaいトです
マジで面白くない?面白いです
精神世界の空が割れ、そこから溢れ出したのは無機質な純白の光だった
すべてを「無」に帰すための消去プログラム
『対象の精神構造に異物=感情を検知。再フォーマットを開始します』
「っ……、あ……が……!!」
光の触手が漣の意識を侵食する
脳を直接、氷の針で掻き回されるような激痛
少女の手を掴んだ瞬間、世界が漣を...
否、漣の感情そのものを「エラー」として認識し、強制的なパージを開始した
(……まだだ。この手を離せば、彼女はまた、あの雪の中に……!)
意識が白濁し、強制的に「現実」へと引き戻されていく
一方その頃、現実のハイウェイ
「……ガハッ!!」
烈の口から鮮血が飛ぶ
背負った漣の身体から力が抜け、人形のようにぐったりとしてから数分...
烈は正真正銘の「地獄」の中にいた
「……やるしかねえ、か」
烈は、パイルの反動で内部崩壊を起こしている左腕を、バイクのタンクにベルトで強引に縛り付けた
さらに、全身の細胞を焼き切る覚悟で叫ぶ
「追記:火事場力……解放率、80%ッ!!」
ドクン、と心臓が爆ぜるような音を立てた
毛細血管が破裂し、全身を赤く染め上げながら、烈の五感が限界を超えて拡張される
その瞬間、世界は「情報の暴力」と化した
「……っ!?...クソ、なんだ……これ……!」
死神が空間を跳ぶたびに、烈の耳には金属をヤスリで削るような、耳障りな「音」が突き刺さる
鼻をつくのは、電子が焼き切れるような、ひどく無機質な焦げ跡の臭い
そして何より、烈を戦慄させたのは、死神が近づくたびに肌を撫でる「冷たさ」だった
あの子が能力を使うたび、烈の皮膚は、彼女の命が急速に冷え、崩れていく感触を捉えていた
『追記』が....『絶対命令』が発動するたび、あの子の身体の芯から、ボロボロと何かが剥がれ落ちる不気味な感触
それは戦いなどではない
烈の五感は、目の前の少女が、一秒ごとに「自分自身という燃料を使い果たして死んでいく」生々しい過程を、強制的に受信させられていた
「……おい。あんなの、戦ってるんじゃねえ……殺されてるんだよ、自分の力に……!」
烈は、五感で捉えた「不快感」の源流を読み取り、座標が固定される瞬間に合わせて車体を滑らせる
時速200キロ、片腕、背中の相棒
一撃受けるたびに、烈の骨が、カウルが、砕ける音が響く
それでも烈は、全身で感じ取ったあの子の「悲鳴」に怒りを燃やし、アクセルを開け続けた
そして
「……れつ」
背中で、掠れた声がした
「……漣! てめぇ、生きてんのか!?」
「……ああ。……すまない、少し……長居した」
漣の視界が、ゆっくりと現実へとピントを合わせる
血塗れの烈の背中。
そして、死神が振り撒く無機質な焦げ臭さと、凍りつくような死の気配
それを見た瞬間、漣は烈が「何を感じ取っていたか」をすべて理解した
「烈、あの子は……」
「……ああ、分かってる。五月蝿えし、冷てえし、焦げ臭え。あの子、中身からボロボロだ。……あんなの、見てられねえよ」
漣は驚きに目を見開いた後、力強く頷いた
「そうだ。あの死神は、あの子...凛という『パーツ』を摩擦で焼き切りながら動かしている。……あれは、救済を待っているバグだ」
解析屋の結論と、野性の五感が一致した
「烈、作戦を変更する。……逃げるんじゃない。凛を、救済するぞ」
烈は血を吐き捨て、豪快に笑った
「へっ、当たり前だ!!」
最後までお読みいただきありがとうございます!
視覚を超え、五感のすべてであの子の「苦痛」を感じ取ってしまった烈
「五月蝿え、冷てえ、焦げ臭え」
烈らしい直感的な怒りが、反撃の狼煙となります!
【次回の更新告知】
今日、第十八話「閃光の名を冠する理由」
を更新します。
「烈の五感による描写が、あの子の悲惨さをより際立たせてる!」
「理屈の漣と、感覚の烈。二人の『あの子を救う』という決意が熱い!」
と思っていただけたら、
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