表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/73

第10話:死の記憶完全顕現・影王との決戦

廃墟の中心、空気が振動し、光と影が渦を巻く。

葵の胸にあった痛みが、今や力となり、全身を駆け巡る。

死んだ日の記憶、孤独、恐怖、そして守ろうとした人々――全てがひとつに融合した。


影王が翼を広げ、黒い影を一斉に押し寄せる。

──アオイ、これが真の力か。

死の記憶を取り込み、完全に制御するとは……面白い。


葵は拳を握り、胸の光をさらに強める。

「……全て受け止める!

 死の私も、生きている私も、守りたい人も、全部!」


黒い渦が襲いかかるが、葵の光が反発し、〈声喰い〉の影が次々に吹き飛ばされる。

影の少女が叫ぶ。

「葵! 光を信じて!」


弟影も手を握る。

「ぼくも一緒だよ! 絶対に離れない!」


光と影が廃墟を揺らし、瓦礫が舞う中、葵は一歩ずつ影王に近づく。

黄金の瞳が鋭く光り、影王の翼が廃墟を叩きつける。

──さあ、来い、アオイ。

全力で受け止める覚悟はできているか。


葵の体から光が迸り、胸の痛みが力へと変換される。

──私は逃げない!

死の記憶も、影王も、絶対に逃がさない!


影王の影が渦を巻き、廃墟全体を押しつぶそうとする。

しかし葵は踏みとどまり、両手を前に突き出す。

光が黒い影を押し返し、〈声喰い〉の群れが散る。


──なるほど……お前の覚悟、力、すべてが私を超えつつある……

影王が翼を広げ、黄金の瞳に光を宿す。


葵は胸の奥で強く叫ぶ。

「これが私の力!

 死の記憶も、影王も、すべて私が受け止める!」


黒い影と光が衝突し、廃墟が揺れ、瓦礫が舞う。

しかし葵の光が圧倒的に増し、影王を押し返す。


影王が低く唸る。

──これが……お前の全てか。

ならば、最後の戦いだ、アオイ。


葵は息を整え、目を閉じず、影王の目を正面から捉える。

──逃げない!

死の記憶と影王、すべてを私の手で終わらせる!


廃墟に光と影が激しくぶつかり合い、死の記憶の完全顕現と影王との最終決戦が今、始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ