問13 匂いが笑っている。どうして?
15分ほどで思いついたものの、
ストーリーが長くなりました。
トータル1時間ちょっとかかりました。
風に乗って漂いながら思う。
最近の世の中は消臭剤が多い。
置き型タイプにスプレータイプ、
洗濯洗剤にも消臭タイプが存在するくらいだ。
生きづらい世の中になってしまったな。
私?何の匂いかなんて忘れました。
ほら、ずっと嗅いでると慣れてわからなくなるヤツ。あれです。
あれっ?もしかしてアナタは自分が何の匂いか言えるんですか?
香水や洗濯洗剤に柔軟剤、シャンプー・リンス・コンディショナー・トリートメントに書かれている匂いじゃなくて、"アナタ自身の匂い"を言えるんですか!?
…興奮してしまってすみません。
言える人に会ったことがないので
テンション爆上げでした。
そうですかわかりませんか。
…と、いい風が来たので運んでもらいましょう。
今度はどこに運んでもらえるのか。
あ!あそこ!
窓を閉めようとしてるあの人の部屋がいい!
私には分かる。あの顔は…
ーー匂いフェチの顔だ
あそこに行けば幸せに暮らせるはず!
あそこになんとか辿り……着けた!
これで一安心。
えっ?なんで消臭スプレー持ってるんですか?
そういうことする人には見えないんですが?
あ………風の噂で聞いたことがあったっけ。
匂いフェチには"ジャンル"が存在するって。
お眼鏡にはかないませんでしたかそうですか。
いいです、一思いにやってください!
プシュッ
これでいよいよこの世とお別れ…
あ、……香り付き?
ーーいい匂い!
薄れゆく意識の中、何かの匂いだったものは優しさに包まれて幸せを感じていた。
幸せを感じると"笑顔"ですよね?ね?
これで勘弁してください。
<次回>
問14 猫の手を借りて仕事してみましょう
すぐ思い付くもののストーリー展開に悩みそう。
出来上がったら更新します。
いつも読んでいただいてありがとうございます。




