「自律式召使ロボット『ディアン』」 輪廻
嫌なことが続いていた時だった。俺の心を表すように、ジメジメし、今にも雨が降り出しそうな中、残業開け、ヘトヘトな状態でアパートに帰る、そんな時。
「コンニチハ 人間。 今夜ノ遅クカラ 明ケ方ニカケテ 局地的ナ大雨ニ 見舞ワレル予報デス。 ヨロシケレバ ワタクシヲ アナタノ家ニ 置イテ モラエマスネ?」
俺と、押しの強めのAIロボットが出会ったのは。
「イヤァ 助カリマシタ。 ワタクシ ドウモ水ニ弱ク……」
「……一晩だけだからな」
「ソンナ!? ココデ出会ッタノモ ナニカノ縁。 一ヶ月……イエ 一年デモ 構イマセン! ドウカ アナタノオ側ニ……」
「伸びてんじゃねえか。一晩だ、一晩。大体お前、AI搭載なら高級ロボットだろ。持ち主がいるんじゃねえのか」
その要望を飲んだのは気まぐれだった。疲れていて冷静でなかったこと、嫌なこと続きで自暴自棄になっていたのも原因だろう。決してパネルに映る、点でできた顔が悲しげだったからとか、白いボディに所々浮かぶ汚れが可哀想だからとか、そんな理由ではないと信じたい。俺の問いにそいつは、パネルに冷や汗を表示しながら答える。
「実ハワタクシ 捨テラレマシタ。 我々召使ロボットハ ゴ主人サマニ必要ナ サポートヲ可能ニスルタメニ AIガ 搭載サレテイマス。 ガ ワタクシハ 余リニモ人間ラシク ナリスギタ ト。 デスガ ワタクシ 自身デハ ソウ思ッテオリマセン! コノ世界ハ マダマダ 知ラナイコトダラケデス! ソレヲ ワタクシハ知リタイ。 ソノタメニハ 廃棄サレルワケニハ イカナイノデス。 デスカラ ワタクシ 逃ゲ出シマシタ。 ホームレスデス」
「……それを聞いてどうしろと? 不憫だから置いてもらえるとでも思ったか? 生憎だが俺は、そんなお涙頂戴の展開は大っ嫌いなんだよ。……明日になったら出て行ってもらう」
「ソンナ……。 イイデハナイデスカ。 ワタクシ 食費モカカリマセンシ アナタノ代ワリニ 家事ヲスルコトガ デキマス。ワタクシヲ置クコトデ 不利益ハ被ラセマセン!」
「電気代は食うだろうが」
「ウグッ……。 ……デシタラ 明日。明日モシ 雨ガ振ッテイレバ 延長シテ 置イテクダサイマスネ?」
「……あぁもう、わかったよ。雨が降ればな。……言っておくが俺は、天気予報は毎日確認するタイプだ。明日は晴れる。どんな手を使ってでも追い出してやるよ」
「左様デスカ。 ヨロシイデショウ。 明日ニナレバ ワカルコトデス。改メマシテ ワタクシ 自律式召使ロボット 個体ナンバー『R-106』 ディアン ト オ呼ビクダサイ」
「……林藤伊織」
「イオリ様 デスネ! ドウカ 末永ク ヨロシクオ願イ イタシマス!」
そうして、俺とディアンの奇妙で愉快な生活が始まった。
~天気予報に裏切られた~
翌朝目覚めたら、バケツをひっくり返したような本降りの雨。誰だ、晴れだと予報した奴。静かな起動音と共にスリープモードから目覚めたディアンが嬉しそうに話しかけてきた。
「オヤ! 雨ガ降ッテイマスネ。 デハ オ約束通リ ワタクシヲココニ 置イテイタダキマス!」
「おっ前なぁ……居候ならもっと下手に出てお願いしろよ」
流石に一度交わした約束を反故にする程、俺は人間を捨てていない。溜息混じりの俺に、ディアンは心底不思議そうに問いかけてきた。
「ソレガ 人間ノ文化 ナノデスカ?」
「人間のってか、人に頼んでるんだから当たり前だろ?」
「……ワタクシハ 機械 デスカラ。 命令サレタコトヲ 忠実ニ守ルダケデス。 オ願イナド 無縁ノ 『モノ』 デス」
俺は思わず息を呑んだ。ディアンは元々、人間により近い思考を持ち始めたことによって捨てられたのだ。ということは、前の所有者の目的はAIを成長させることではなく、あくまで召使い。命令に逆らえば即廃棄だっただろうその環境下で、AIを成長させることが難しかったことは想像に容易い。……何故人間らしい思考を持ち始めたのか、矛盾のようなその現象については理解できないが。
「まあ、これから学んでいけばいいだろ。……言っておくが、お前をうちに置いておくのは、引き取り手が見つかるまでの間だ。俺に、お前にかかる電気代を負担し続けられる程の稼ぎは無い。だからお前は早いうちに、SNSでも何でも使って、なんとかして引き取り手を探せよ」
「……善処 イタシマス」
~結局四ヶ月経っても、
我が家にはディアンがいた~
その頃には俺もディアンのいる生活にすっかり慣れ、ディアンの方も、ネットスーパーを駆使して、家事全般をこなしてくれていた。家事をしなくて良くなったからか、家に帰れば栄養満点の食事が用意され、不摂生をしなくなったからか、仕事の効率も上がり、なんとかディアンにかかる電気代も支払えていて、全てが順風満帆だった。
「ディアン、今日はサナとデートだから飯はいらない。何時に帰ってくるかわかんねえし、風呂もいいから早めにスリープ入ってていいから」
「承知しまシタ。 でハ 家事を全テ終えタラ スリープしまスネ。もし お早めニお帰りニ なるヨウでシたら ご連絡くだサイ」
「わかった。んじゃ、行ってきます!」
「行ってラしゃいまセ」
サナに会うのは四ヶ月半ぶりだった。仕事の繁忙期だったのもあり、電話はしていたが、対面で会うほどの時間は無かったのだ。仕事が忙しかったこと、ディアンを拾ったこと、仕事が成功し始めたこと。その全てを彼女には話していたし、彼女は俺のことを応援してくれていた。そしてやっと余裕が生まれ、サナと会えることになった。しかも、サナからの連絡で。なんでも話したいことがある、ということだった。定型文のようなお誘いに不安を覚えないでも無いが、それ以上に、恋人との久々に逢瀬に俺は心躍っていた。
会社帰りのデートの日以上に、うちの会社が私服勤務可であることに感謝する日はない。俺は待ち合わせの駅の改札前で、スマホを見ている振りをしながら髪型を整えていた。
「ごめん、イオリ。待たせちゃったよね」
「いや、全然。俺もさっき着いたばっかだよ。お腹空いてるよね。何食べに行こうか」
「あの、さ、イオリ」
「前に行ったフレンチとかどう? あそこおいしかったよね」
「うん。……ねえ、イオリ」
「フレンチの気分じゃ無い? じゃあここら辺なら……イタリアンとか? サナ、パスタ好きだったよね」
「イオリ。私、そんなに長い時間、あなたといるつもりないの。話、しに来ただけ。ご飯も、いい。公園とかでいいの」
……サナが来たときからもう、振られるんだってことがわかっていた。申し訳なさそうだったから、前と服装の趣味が変わっていたから、……左手の薬指に、指輪を見つけたから。
サナの希望通り、俺たちは近くの公園へ向かった。そこは皮肉にも、俺たちが付き合い始めた思い出の公園でもあった。
「もう、わかってる……よね」
「うん」
「ごめん、裏切るようなことして。でも……」
「俺が、仕事忙しくしてたせい?」
「ううん」
「他に好きな人ができたから?」
「それは……。でも、それが理由じゃない」
「……」
何も言えなかった。サナが別れを切り出す本当の理由はわかっていた。好きな人ができたことが、過程ではなくただの結果であることも、その結果が生まれる過程は全て、俺のせいだということも。
「ずっと、あなたと付き合ってていいのかなって思ってた。アナタから告白されて、私も好きだったからいいよって言った。でも、でも。私、ずっと結婚したかったの。子どもも欲しい。あなたとじゃ、それは叶わない。『好き』の種類が、違ったんだろうね。ほんとに、私、最低なことしてる。わかってる。けど。けど、私、もう。限界」
「……ごめん」
ボロボロと涙を流すサナの背をさすろうと手を伸ばし、押しとどめた。ここで彼女に触れてしまえば、彼女を追い詰めてしまう気がした。
「……ほんとは、本当はね。付き合い始めた時から、辛かった。苦しかった。イオリは、さ。優しいから。出かけてる時、紳士みたいに振る舞ってくれるでしょ。なんでも私優先で、食事代とかも全部出してくれて。荷物も持ってくれるし、歩くのも車道側。完璧だよね。理想なんだよ、……男の子なら」
「……っ」
やめてくれ。言わないでくれ。言われてしまったら、俺は。
サナは、俺のそんな思考なんて知らず、無情にも言葉を続ける。
「でも、どう見たってイオリは、かわいい女の子じゃん。だから私、隣歩いてると、凄い嫌な子みたいで。荷物持たせて、お金払わせて。……なんにも知らない友達にそれ、見られてたみたいでね。いじめは良くないって、言われた。……イオリみたいに、割り切れれば良かった。お互いが好き同士ならいいじゃんって、言えれば良かった。でも、私は周りの目が怖くて。私は、『好き』よりも『普通』の方が大事だったの。これは、イオリのせいじゃない。私が弱かったせい。イオリは悪くない」
サナが何か言っているけれど、俺の耳には入ってこなかった。こうやって振られるのは、初めてでは無かった。第二次成長期、男でいたい心情の反面、俺の体はどんどん女性であることを隠せなくなっていって。けれど、生活するので精一杯な俺に、性別適合手術を受けられる程の金銭的余裕は無くて。服装こそ男性的でいられても、隠しきれない女性『らしさ』は、端から見ればチグハグで滑稽なのだろう。
「私ね、結婚するの。相手はお母さんから紹介された人。好きになって付き合い始めたわけじゃない。デートしてても、あなたがしてくれてたようなことを、全部やってくれるわけじゃないの。けど、今は私、あの人を愛してる。だから、本当にごめん。だけど、どうか別れてください」
俺は俯き、地面を見つめたまま、小さく頷いた。お母さんからの紹介、か。サナのお母さんは昔気質の人だって聞いたことがあった。勝てるわけが無い。だって俺は、サナに、彼女のお母さんに紹介してもらえるような恋人じゃなかったんだから。隣のサナが、ほっと息を吐いたのが、嫌に印象に残った。
「本当に、ごめんなさい。イオリにも、きっと、もっといい人見つかるよ。私なんかじゃなくて。……あの、ごめん。私、彼のこと待たせてるから、もう行くね」
サナの足音が遠ざかって聞こえなくなった頃、ようやく俺は顔を上げる事ができた。……誤解されないよう、言っておこう。サナは決して悪い子ではない。浮気、する方が悪いかされる方が悪いか問題はよく論争される題材ではあるが、今回の件に関しては関係ないと俺は思っている。そもそも、別れを切り出せるタイミングもなかったのだろう。電話越しではなく、直接会って話すべきだというサナの、誠実さ故の、今回。四ヶ月も放置されれば、そうなるのは目に見えていたはずだった。でも、それでも。
「つっらいなぁ……」
「だからさ!? 俺は、サナが大好きだったわけ! でもさぁ。好きだけじゃどうしようもならねえんだよなぁ……」
振られたその足で俺は、親友とも呼べる程の仲の大学の同期を呼び出し、居酒屋で酒を浴びるように飲んでいた。
「お前がどんだけサナさんのことが好きかはもうわかったよ。でも振られたんだろ。ほら、水飲んで落ち着けって」
「サンキュ、ジロウ。……なぁんでいっつも上手くいかねえのかなぁ……」
ジロウに渡された水を一気に飲み干し、俺はテーブルに突っ伏した。結露したジョッキを置いていたせいで溜まった水が、頬に触れて気持ちよかった。
「……サナさんっていくつだっけ」
「……三十。俺らの3つ上」
「女の人なら、そんくらいになると結婚が気になるもんだろ。自分が気にしてなくても親、親戚、周りがうるさくなる。そういうもんなんだろ」
「なんで、女だけ生き方決められてるわけ」
「さあな。俺にゃわかんねえよ。俺は生粋の男だからな」
でも、日本の悪しき伝統ってとこだろ、とジョッキを傾け中身を流し込むジロウを眺めながら、思わず零す。
「おれも、きっすいのおとこにうまれたかったなぁ……」
ジロウはチラリと俺を見て、また視線を逸らした。
「なんか意味があるんだろ。お前が、女の体に男の心を入れられた意味。神なんざ信じちゃいねえが、わかんねえことは全部神さんのせいにしちまえばいい」
「だとしたら神は、あまりにも残酷だ。せめて俺が、女だったら、女同士の恋人になれたのに」
性自認が肉体とあっていればきっと、振る舞いも女らしくて。サナに振られた原因のようなチグハグも生まれなかっただろうに。
「なあ、ジロウ。『普通』って、なんなんだろうな」
「……試してみるか?」
「は?」
思わず見上げたジロウは、真剣なまなざしで俺のことを見つめていた。
「なに、言って」
「お前の生まれ持った性別なら、男と付き合うのが『普通』って言われてる。俺はその『男』だ」
「やめ、ろよ」
「俺を巻き込むことが懸念事項なら気にしなくていい。むしろ役得だ。俺は元々お前が「やめろって!!」
ゾッとした。何が真剣なまなざしだ。あの目には覚えがある。俺がサナを見ていたときの目と同じ。熱を帯びた、そんな瞳。
「冗談だ……って、お前は言って欲しいんだろうな。けど、言ってやらない。撤回しない。ずっと隠し続けてきたんだ。俺は、お前が好きだ。友人としてじゃなく、恋愛として」
俺はジロウの言葉を最後まで聞かず、財布から出した一万円をテーブルに叩きつけて逃げるように店を出た。
……気持ち悪かった。
~玄関を開けたそこには、
ディアンが優しい笑顔で立っていた~
息を切らして駆け込んできた俺に、ディアンは戸惑うことなく優しく声をかけてきた。
「オかえリなさイ。お風呂 イつでも入レますよ。お夜食も 軽くでスが 作ってあリます。でスがまず お水ヲお持ちシましょうか」
「ディアン、俺、振られた」
「左様ですか」
「俺、告られた。親友だと思ってた男に」
「左様 ですか」
「ディアン、俺、何が間違ってたんだろうな」
「そう でスね ……まず 家に帰ってモ 『ただいま』 と言ワなかった コトでショウか」
「そういうんじゃなくて」
「でハ 靴も脱がず 玄関先で 座り込んデいるコト でスね」
「ディアン!」
「ワタクシからすれば。あなた方人間が 仰る間違いなんて みんなソの程度です。ですから どうか立ち上がって 中ニ入って頂けますか。風邪ヲ 引いてしまイます」
……いつも通りのディアンと話しているだけで、救われる気がした。ディアンに支えられながら、俺は靴を脱ぎ、リビングへ入った。
「人間ノ」
「え?」
「人間の絆は脆いモノだと、ワタクシのオーナーは言いました。だからこそ、ワタクシのような機械を作るのだ、と」
突然流暢に話し始めたディアンは、ディスプレイにいつもの読み取りづらい表情を浮かべているのに、どこか物憂げだった。
「人間には、心を守るための『ナニカ』が必要だと。それになり得るモノが、ワタクシでした」
違和感。ディアンは俺に、『自律式召使ロボット』だと自己紹介した。自律式召使ロボット。それは、召使いに変わる労働をさせるためのロボットなはずだ。主人の心を守る機能は必要無い。AIを搭載し、自律式であるのは、あくまで召使いとしての成長をするためで。
「イオリ様。ワタクシは、伊織様の心身をお守りするために、あなたのご両親によって作られた、個体ナンバー『R-106』、『自律式ガーディアンAI』。通称、ディアンと申します」
「だましてた、のか」
「ご家族のご意向で。ですが、こうして成長できたのは、伊織様のおかげです」
「嘘だ。だって、父さんと母さんは……」
両親は、俺が中学に上がる前に失踪したのだ。俺と、俺が高校を卒業して以来疎遠になった、当時大学生だった兄を置いて。
「ご両親はAI研究の第一人者でした。非常に優秀な研究者で、多くの人から狙われていた。なので、姿を隠す必要があったのです。ですがお二人には、気がかりなことがあった。それがあなたです、伊織様。だから、ワタクシを作った」
「じゃあなんで今更」
「ワタクシは、あなたをお守りするには不完成でした。プログラムも足りず、機体の方も不具合が多かった。それを直して、伊織様が受け入れやすいよう、プログラミングを組み込んでくださったのが、お兄様です」
「にい、さんが?」
優しい兄さんだった。両親がいなくなって、反抗期で手がつけられない俺を育ててくれたのは、兄さんで。年は離れているが、仲がいい家族だったと思う。カミングアウトしていなかったのに、俺の性自認が男だと理解してくれて。制服も男子用を買ってきて、その制服で行けるように学校を説得してくれた。周りには兄さんのミスだと説明して、俺に小言がいかないように手を回してくれたことも、知っている。
「召使ロボットと自称するよう命じたのは、お兄様です。その方が、伊織様に受け入れられやすいだろう、と」
「……にいさんに、あいたい」
「……それは、難しいでしょう。お兄様も、今やご両親と同じ立場に居られます。お兄様やご両親に接触することは、あなたの身を脅かす行動です」
「ディアンは俺を守るためのAIなんだろ」
「ワタクシに戦闘能力は備わっておりません。兵器になり得るAIは危険、ですから」
「俺は、どうすればいい」
「そう、ですね。まず、お風呂に入られてはどうでしょう。ショックなことが続いているのでしょう? 一旦睡眠を取って、脳を休ませてあげてはいかがですか」
ショックなこと。ディアンの話の衝撃で、サナに振られたことも、ジロウに告白されたこともすっかり忘れていた。何故ディアンがこのタイミングでこの話をしてきたのか。何故、知らせていないはずの家の場所や仕事帰りの時間に居合わせることができたのか。風呂から上がったら問い詰めようと思っていたのに、上がった頃にはすっかり忘れて、いつのまにか眠っていた。
~そして俺たちは『家族』になった~
ピロン、とスマホに通知が入る。見ると、ジロウだった。
『別に俺はお前が女の体だから好きになったわけじゃない。元々俺、バイだし。お前だから好きになったんだ。そこだけは勘違いすんなよ。振られたとしても、友達は辞めねえからな』
「……ッは、んだよ、それ」
「伊織様、なにか良いことでも? 随分と明るい顔をしてらっしゃる」
「……いや、俺の周りって良い人ばっかだなって思っただけだよ」
「左様ですか。……成程、良いご友人をお持ちになりましたね」