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悪役令嬢を救いたかった転生者はゲーム終了後に生まれ落ちる  作者: じゅーんふらわー
序章~灰色の少女~
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別視点 違和感がありますね(レオ)

レオさん視点、パート2です

「君がソフィアさんですね?」


「そうですけど…」

声をかけた少女は明らかに戸惑っています。




灰色のおさげに濃いグレーの瞳。

…平民は基本栗色から黒髪の人が多いので珍しいですね。


さらにボロボロの身なりでは隠し切れない他を圧倒する美貌。


美しいですがただの平民。メアリー様はなぜこの少女を?


分かりませんが彼女は商売で培った人を見る目があります。

絵越しに何かを感じたのでしょうか。


戸惑う少女に軽く説明をしつつ馬車に乗ってもらい

わずかな私物らしき包みとともにマリンフェスト家に向かいます。


メアリー様がすぐに会いたいとおっしゃったので

最低限の身なりを整えさせてメアリー様のお部屋に案内しました。


そのあとさらに説明をしながらふと疑問に思います。




(少し砕けてはいるものの平民にしては言葉が綺麗ですね?)


私は情報収集をする際、よく平民街に足を向けますが多くの人はなまっていたり

言葉が乱暴だったり、平民特有の単語を使っていたりします。


それが…ない。これならばメイドになることができるかもしれない。


聞いてみるとあの食堂のオーナーが昔貴族のメイドをしていたそうで

教えてもらった、と言っていました。


すでに身辺調査は済ませており危険のないただの平民だとわかっています。が。




何かが引っ掛かりますね。


美しい仕草、整った言葉、貴族に物おじしない態度、

何かから守るように建てられた複雑な地形の食堂。

あのオーナーに教えてもらった、賢いだけ。

地形は偶然。そう言われれば何も言えませんがね…。



彼女がマリンフェスト家で働き始めてから少し経ちました。

素直で努力家。かなり癖の強い先輩メイド2人ともうまくやっていますね。


当初は戸惑っていたようですが

「もう何も考えないことにしたんです!」とくるくる働く彼女を見ながら


もう少しだけ、身辺調査をしてみようと思ったのでした。






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