別視点 君がソフィアさんですね?(レオ)
キラキラした人、レオさん視点です。
私はマリンフェスト家の執事、レオ・サーヴァントと申します。
私が生まれたのは、ロイヤル家の従者を多く輩出する
中流階級の貴族家です。
ロイヤル家の従者になる方法は通常2通りあります。
①学園での成績などからスカウトされる
②すでにロイヤル家で働いている貴族から推薦を受ける
どちらもかなり高い能力が求められるので私の一族は優秀だと言われ
中流階級の中でもそこそこの権力を持っています。
そんな家に生まれた私は必然的にロイヤル家従者を目指していました。
そして勝負の舞台、学園に入学。
私の親戚にはロイヤル家で働いている人が多くいるので
もし学園でチャンスを逃したとしても推薦してもらえるでしょう。
…でも、それだと私は不満でした。
コネを使ってではなく、己の力で勝ち取りたかった。
だから学園では本当に努力したのです。
まさか、予想外の方向で実を結ぶとは思いませんでしたが。
◆◆◆
「レオ、俺の影とならないか?」
「今…何と?」
私は面食らいました。…だってそうでしょう?
血のにじむような努力の結果得た好成績から
すでにロイヤル家からいくつかのスカウトを受けてエリートまっしぐら。
そんな私に「影」になれというのです。
影
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ロイヤル家の当主、もしくは当主候補の者が持つ従者。
表向きは執事やメイドとしてふるまいながら主を護衛したり
必要な情報を収集したり、、、時には手を汚す。
一般的には腕の立つ平民や裏家業の人間が務める。
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「戸惑うのも仕方がない。しかし俺はお前がいいんだ。
お前となら世界を変えられる」
彼は真剣なエメラルドの瞳で、私を射抜くように見つめました。
「…考えさせてください。」
――――私を求めてくださっている。光栄ですね。
◆◆◆
数年後彼はマリンフェスト家の当主となりました。
貿易の仕組みの改革を行い、
貿易をする中で大きな問題となっていた犯罪や不正も次々に解決。
今ではこの国自体が貿易大国として世界的に有名です。
彼と共に働くのはやりがいがありましたね。
途中、かなり無茶もして死にかけたことが何回あったでしょうか。
それからさらに十数年後、
私は彼の愛娘、メアリー様のためにとある少女について調べています。
私を舐めないでくださいね?当然特定することができました。
山を2つ越えてとある平民街に着きます。
金銭的に豊かではなさそうな町ですが行き交う人々は生き生きしている、
にぎやかな所でした。
メアリー様の手書きの地図を頼りに食堂にたどり着きます。
「ここはまるで要塞ですね。」 地図がなければ来れなかった。
地元の人々でにぎわう食堂で私は少女に声を掛けます。
――――
「君がソフィアさんですね?」