4話 世界の危機(メアリー)
「ソーフィアっ!そろそろ馬車に乗らないと遅れますわよ。」
「わあっ!ど、どうしましょう。心臓が凄い音を立ててます、、!」
「二人とも落ち着きなさい。大丈夫よ。」
今日は学園デビューの日。
ちょうどマリンフェスト領に帰っていたお姉さまと一緒に馬車に乗り込む。
「私たちは転校生、ということになるのですよね?」
「そうね。珍しいから少し前から話題になってたわよ。」
転校生ってさ。なんか憧れません?
少女漫画だって大体美男美女の転校生が来るとこから始まる。
スマホのバイブレーションみたいな手をきつく結んだ隣の美少女は
きっと学園中の噂をかっさらうんだろう。
(この天使は私が守らなきゃ。悪い虫なんて全部潰して見せるんだから。)
制服は明るめの藍色のローブで
中に白いブラウスとローブと合わせた色のスカートをはくのだが。
ヤバいくらいソフィアに似合いすぎている。
いや、ね。磨かれて姿を現したキランっキランの銀髪も宇宙みたいな瞳も
紺色のローブによって輝きが引き立って思わず見とれてしまう。
少しでも触れてしまえば崩れてしまいそうな、完璧すぎる究極の御顔。
少し掠れた、柔らかくて甘い御声。
バービー人形級のやばいスタイル。
ねえ。この子を外の世界に放ってもいいのでしょうか。
神様も魔王も(いるか分からんけど)そこらじゅうの人間たちも
全部虜にして世界の破滅を招いたりしないのでしょうか。
「メアリー。大丈夫ですの?お顔の筋肉が仕事していませんことよ。」
「お姉さま。世界の危機が訪れています。」
「まー大変ねー。、、一旦深呼吸をなさい。」
すーーーーーーー。はあああ。
◆◆◆
「「わああああ、、、!」」
ふわっと舞い上がる桜の花弁。この世界に来てから初めて見た。
こんなに綺麗だったんだね。
キラキラと朝日が差し込んですごく立派な校舎が輝いている。
「メアリー様。すごい人ですね、、。」
「本当ねぇ。いつもこんな感じなのかしら。」
「この時間は登校ラッシュなのよ。」
…なんか不祥事起こした芸能人になったみたい。
ただ教室まで移動したいだけなのに全身を舐められているかの如く
私たちに視線が突き刺さる。
「メアリーは私と同じクラス。ソフィアは第3学年のサファイアよ。」
この学園は六学年あり、それぞれ3クラスずつある。
タルク
セレナイト
サファイヤ
サファイヤをトップとして能力でクラスが分けられる。
私とお姉さまもサファイヤクラス。
ヤバい。 緊張する。




