2話 魔法のピアス(メアリー)
久々の投稿…
皆さん。インフルに本当にお気を付けください。
沈黙。
「ごめん、困らせましたね。別に無理に聞きたいわけじゃない。
ちょっと話しやすくなるかなって思っただけです。」
そんな風に微笑みながらアルフィード様は静寂を搔き払った。
「こちらこそごめん、、なさい。こんな大事な場所に連れてきてくださったのに。」
「気にしないで。そろそろ帰りましょうか。」
一緒にリビングから出て螺旋階段を降り、塔の外に出た。
外は少し陽が傾きかけているけどまだ明るい。
「どうやって帰るのですか?」
「見ててください。」
彼はネックレスに通したピアス…(話に出てきたものかな?)
をしゃらりと取り出してくっと握った。
その瞬間。
私の耳に下町特有の賑やかなざわめきが戻ってきた。
今までいた場所が夢だったんじゃないかと思えるほど一瞬にして。
「すごいよね。俺はこれを見るまで魔法なんて信じていませんでした。」
え。
この世界って魔法があったの?
わああっっ!!!!面白そう!!
「本当に、、、不思議。」
「かなり昔の歴史書には魔法について書かれているんです。多くの人がそれは
偽物だと言っていますが本当なのかもしれませんね。」
彼は襟から覗くネックレスの鎖をなぞりながら呟く。
そして待ち合わせ場所だった銅像の前までたどり着くと家まで送ってくれる
事になった。
カタンっコトンっ、、。パカっパカっ、、。
◆◆◆
「今日は楽しかった。また会えるのを楽しみにしています。」
「こちらこそですわ。ありがとうございました。」
アルフィード様にエスコートしてもらいながら馬車を降りる。
「待っていますね。貴女が俺を見てくれるまで。」
「っっ!!!」
「じゃあまた。お元気で。」
!!!!!!!!
え?
囁かれたよ?耳元で。イケボで。
あの顔面で。あんなにスマートに。
じゃああれは、夢とか勘違いじゃなかったの?
『俺の事を見てよ。未来の奥さん。』
(今の私の顔、真っ赤なんだろうな。)
メアリーはその後しばらくその時のことが
エンドレスで頭の中を駆け巡るのに悩まされるのでした。




