9話 白い塔(メアリー)
今日、2話投稿しました。一個前のお話を読まれていない方は
先にそちらへ…<(_ _)>
思考停止
「あと数分で着きます。そろそろ明るくなりますよ。」
くるりと元のように前を向いて歩き始めた。
、、、、、?!
「そ、そうなんですね。」
慌ててついて行くがさっきのことが頭にこびりついている。
いつもと違った雰囲気に見えてびっくりした。
でも、もう着くんだよね。
さっきのことは考えないようにしよう。
うん。アルフィード様もいつも通りだし。
私だけわちゃわちゃしてたらやばいよね。
◆◆◆
本当に数分だった。
何事もなかったかのように雑談をしながら歩くとあっという間。
「ここを、貴女に見て欲しかったんです。」
「塔、でしょうか?」
急に視界が開けたと思ったら草原に出た。
周りの世界から切り離されたみたいな場所だね。
そこにポツンとある、一つの白い塔。
「はい。少し説明をしないといけませんね。
ここまで着いて来てくれてありがとうございます。」
そのまま、近くの木陰になっているベンチで、
どこからか冷たい果実茶を差し出してくれる。
「俺が最初に、この場所に来たのは6歳のころです。
このあたりに迷い込んで、人が住んでいる気配がしたので
道を尋ねようと、この塔に入った。」
「この塔に、人が?」
確かにとても美しく、手入れが行き届いているように見えるけど
教会かなんかだと思っていた。
あまりにも、、、人間から隔絶されすぎている。
「はい。彼はここでたった一人で暮らしていました。」
そうして、幼いアルフィード様と、秘境に住む男性との物語が語られた。




