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悪役令嬢を救いたかった転生者はゲーム終了後に生まれ落ちる  作者: じゅーんふらわー
2章~悪役令嬢について~
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別視点  〇〇 (モブBさん)

今日もいつも通りの日常。


私には人間の友達がいない。


本がお友達。かわいそうだなんて思ったらだめだよ。

私はいま、別に寂しいなんて思ってないから。


朝、起きてカーテンを開ける。

そしたらね、陽の光が部屋の空気を一気に新しい日にしてくれる。


鳥がさえずって、木の葉が揺れて。この瞬間だけは自分が、

何か特別な存在になれている気がする。

不思議だね。


ご飯を食べに食堂に降りた瞬間、「その他大勢」に馴染むのに。


授業は結構真面目に受けてるよ。

でもね、本当に頭のいい人はきっと勉強なんてしなくても

試験で上位に食い込めるんだろうな。

いいな。


私は何も、何一つ、特別なものを持っていないから。


貴族に生まれたのに、お国の役に立てることはなんにもできない。

税金を納めることくらいかな。みんなしてることだけど。


授業が終わって今日も寮への道を一人、本を抱えて歩く。


誰とも話さない。したとしても挨拶だけ。

きっと空気とでも思われてるんだろうな。







そう言えば今日、転校生が来たんだよ。


転校生は珍しいから”みんな”は盛り上がってた。

その子はとっても美人。今まで見たことがないほどの。


貴族は基本顔が整ってる人が多いんだよね。

お金があれば女だって買えるんだから。


私?平凡も平凡だよ。目が合って、そらした瞬間にはもう私だって

識別すらできないんじゃないかな?


まーとにかく美形ぞろいの貴族が、ただの一般人に見える。

そんな美人さんだったの。


わあ。いいな。綺麗な、誰にも負けない顔を持ってて。

いいな。みんなから話しかけてもらえて。

その子はとってもいい子で面白くて、

あっという間にいわゆる1軍の中に溶けていった。


なんていうことはない。ただ、キラキラした人が増えただけ。


私には関係ない。




「ねえ、〇〇さん。この本、指輪物語だよね!!」



関係ないと思ってた。




「え、、、これ、知ってるの?」



「私、この前読んだばっかりなの。お勉強のためにって。」

なのに気づいたらすっかりハマっちゃっててwと彼女は言う。



彼女と、仲良くなった。彼女伝手に何人か友達ができた。


彼女と話すと、私は物語にちょろっとでも登場できたような、

モブBでもいいから、何らかの名前が付けられたような気がする。











――――もぶって何?













これは、とある星の、とある島国に生まれたモブが、

またとある星の、とある王国のモブにに生まれ直したことに気づく。

そんな、歴史書の片隅にも記されない、

でも、物語を陰ながら大きく変える出来事。



モブBさんのお話。




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