5話 宝石をアクセサリーに。(ソフィア→シェロン)
「ソフィー、終わったわよぉ。」
ん…、、、
シェロンさんの声に薄く目を開けるとそこは更衣室だった。
メイドたちは仕事に応じて様々な服に着替えるので
屋敷にはメイド共用の更衣室がある。
眠っていたらいつの間にかバスローブをかぶせられていた。
「ふわぁ、、おはようございます。」
「ぐっすりだったわねぇ。働きすぎなんじゃなぁい?」
「心地よくてつい、、ありがとうございました!」
わ!体からなんかいいにおいがする。
え、すごい!なんか手がめっちゃ綺麗になってる!
見える範囲の肌が全部白く輝いてる、、!
わぁぁぁっ!と感動してる私にシェロンさんはふふふっと笑う。
「いいのよぉ。でもまだ完成じゃないわぁ。座って~。」
またどこからか丸眼鏡を出現させたシェロンさんはてきぱきと
私の顔や髪の毛に何かを塗っていく。
壁際の机一杯に並べられた瓶やら箱やらは圧巻の光景だった。
そして視界の端っこで忙しなく動く手を眺めながらぼーっとするのだった。
◆◆◆
まず彼女の肌にいろんなクリームを塗る。
元の肌質は悪くなかったから一回手入れしただけでだいぶ変わった。
次に髪を整えていく。
傷んでパサついた毛先を切って髪専用オイルをなじませる。
これはかなり最近メアリー様が作ったもの。
なんでもソフィアの髪を見て思いついたんだとか。
一気に艶が増してまとまるので愛用中だ。
ずっとおさげにしていたので分からなかったが彼女の髪には
ゆるいウェーブがかかっている。
黒いシルク生地にたっぷりの白いレースとエメラルドが
ちりばめられたドレスはメアリーお嬢様が激推ししていた物。
「これっ!なんでも似合うと思うけどこれは最強だと思う!!」
大正解ですね。
軽く肌のトーンを整えて薄桃の紅を頬と唇に差す。
ソフィアはただぼーっとしている。
やっぱり疲れていたのね。
時々漏らす驚きの声が可愛らしくて仕方ありません。
そうして二時間ほどかけて完成した美術品はもう、
言うまでもありませんね。
そうして身支度が整った彼女を皆さんにお披露目しに行きます。
「っっっっ、、!」
分かります。
あまりの衝撃に声も出ませんよね。
見ているだけで視力が上がりそう。
尊すぎてもう、彼女を前にすれば何もできなくなりますね。
こんなに美しい人見たことない。
、、、、いや。
前に一度だけ似たような衝撃を味わったことがある。
あれは何十年前だったかしら?
彼女と同じくらいの少女。
顔はまた違った感じだったと思うけど雰囲気が似てる。
名前も分からないしあれっきり会っていない。
今頃何歳くらいだろう。きっと相当な美人なんでしょうね。




