9話 真っ赤に流れる僕の血潮ー♪(メアリー)
アルフィード様が帰った後、私はまた寝た。
6の鐘が鳴っていない頃だからちょっと早いけど
まだちょっと体が重くて頭にもやがかかった感じがする。
いつの間にか眠りに落ちていた。
――――
次の朝。
目が覚めるとすっきり。もうすっごい元気ー!
なのに。
…グウェンにはベッドから出してもらえなかった。
「いつもが働きすぎなのです!たまには休んでくださいまし!」
心配してくれるのはうれしいし。仕方ないなー。
その時――――
こんっこんっ
「メアリー様。失礼いたします。」
レオの声。
「どうぞー。入って。」
「あの、灰色の少女の住む町が見つかりました。」
!!!!!!!
「ほんとうっ?」
背景からいくつかの町に絞っていたらしい。
この町なら行ったことがある。
町は割とすぐ特定できたものの
私と会わせるには身辺調査も必要。私の精神面も心配。てことで
報告が遅くなったらしい。
「アリシア食堂という場所で働いていることは分かったのですが。」
招かれざる者来るべからずと言わんばかりに
組み入った秘境にあって場所が調べられないのだと言う。
でも――――
「私、その食堂行ったよ!」
道に迷って偶然たどり着いたことがある。
まさかあそこにいたとは。
私は記憶を頼りに地図を描きながらレオに聞いてみる。
「ねえ、その子メイドにできないかな?」
レオは少し考え込む。
「正直…難しいですね。平民はマナー教育を受けていません。
身元の安全性は調査済みですが今は何とも。検討してみます。」
そしてなんと、その日のうちに少女に会えることになった。
レオってば優秀ね。
私はベッドでゴロゴロしながら彼女を待つ。
「会ったら、何かがわかる気がする。」
ずっと情報を集めてるけど信ぴょう性に欠けてるんだよね。
「ふう。…」
手をシャンデリアに透かしてみるとあの歌を思い出す。
「手の平を太陽に~透かして見れば~」
私はこの世界に、ちゃんと生きている。




