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悪役令嬢を救いたかった転生者はゲーム終了後に生まれ落ちる  作者: じゅーんふらわー
1章~生まれ落ちたもの~
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別視点 わたくしだけが知っている(ナタリ―)

メアリー様のお姉さま、ナタリー様視点です。

ナタリーには双子の妹がいますの。


メアリー、というのですけれどね


一言で言いますと、天使ですわ。




見た目はまあ、私と双子なのですから当然美しいでしょう?

でも何と言いますか、守ってあげたくなるのです。



う~ん、か弱いとは違うのですが…

ふわふわしてて、ちょっと抜けていますの。

ドロドロとした貴族の世界のけがれをなんにも知らないのでしょう。

一緒にいると癒されますわね。



社交の場に出るとメアリーはひどく言われています。


「無能」

「実は醜いのでは」…などなど。


私はそれを聞くととっても腹が立つのですけれど私は知っていますわ。






メアリーは、天才です。


貴方たちが血眼になって求める最新のドレスやアクセサリーの

中心となっているプリムラ商会


それを生み出したのよ。

見たこともない商品を次々と生み出し、運営に携わる。


それを幼子おさなごが行っていることの異常さを皆さんご存じ?

お父様も商売が得意でいらっしゃるから遺伝かしら。



なんにも知らないでメアリーのことを悪く言う貴族さんたちは愚かね。

なんか謎の優越感がありますわ。


愚かな方々を見ながら、扇の下で淑女しゅくじょにあるまじき笑みを

浮かべているのは内緒。





正直――――

嫉妬したこともありましたわ。

商人たちと大人顔負けの交渉をしていろいろな街に視察に行く、



とっても楽しそうじゃありませんこと?

先生たちと向き合いながら


「お前は未来の王妃となるのです」と言われ続ける私とは違う。



しかもメアリーは、勉強している様子がないのに

勉学もマナーもあっという間に完璧にしてしまいました。


ふわふわと笑うメアリーを複雑な目で見てしまいますの。

こんな姉、嫌よね。


ですがそれが崩れ落ちる出来事がありました。




メアリーが心の病にかかったのです。


お兄様によると街の中で突然叫び、壊れた人形のように笑い出したのだそうです。


ただただ心配でした。




◆◆◆




長い間、ぼうっとしている妹に今日もお話に行きます。


最近はメアリーに愚痴もこぼすようになりました。

うつろな瞳で表情はぴくりとも動かない、人形のようですね…。


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