1話 わたくし(メアリー)
メアリー様視点です
私はメアリー・ロイヤル・マリンフェストと申します。
少し最近のことについてお話ししてみますね。
最近、我がプリムラ商会に新商品ができたのですよ。
その名も髪専用オイル!
ネーミングセンスが悪いって?分かりやすさが一番です。
この商品を作ろうと思ったのは新しい私のメイドがきっかけ。
彼女はソフィア。私の3つ上なのですが初対面の時からずっとおさげ。
お顔が美しいので他の髪型も見てみたいです。
「ソフィアは髪型を変えたりしないの?」
「はい。…私の髪はすぐに広がってしまうので。」
彼女の髪は細くて柔らかそう。猫毛って言うんでしたっけ。
私の髪はシェロンが徹底した温度管理のもと丁寧にケアしてくれているけど
忙しくても管理できるものを作りたいわ。
…皆さんすでにお分かりかもしれませんね。
① 年齢よりも大人びている
② 画期的な商品や店を生み出す
はぁーい!転生者あるあるです~~~!
◆◆◆
わたしの前の名前は相守笑茉。独身アラサーOL。
勤めていたのはブラック企業…ではなく超クリーンな会社。
別に人生に絶望してないし不幸な境遇でもない。
ただ、毎日にマンネリを感じる。
第三者から見たらつまらない人生なんだろうな。
そんな私には推しがいた。オリヴィア・ロイヤル・ブルード様!
乙女ゲーム「愛の手紙」のキャラである彼女は、まず美しい。
神絵師の本気を注ぎ切ったような御顔に実力派声優の凛とした綺麗な御声、、。
作り物じみた完璧な表情や動作はひたむきな努力の結晶っ。
そんな彼女はグッズがなかなか買えないほどの人気っぷりだった。
さて、私と彼女の運命の出会いについて話そうかな。
ホワイトすぎるうちの会社は強制的に休暇があったんだよね。
だけど私には共に過ごす人はいなかったから
ネット小説を読み漁っていた。幸せ。 ひとりって最高ー!
そのうち、やたら小説の中に出てくる
「乙女ゲーム」が気になってプレイしたくなった。
当時の最人気は『愛の手紙』
作中で鍵となってくるのがタイトルの通り手紙なのだ。
恋愛かあ。今まで自分から避けてきた。
私不器用だもん。傷つけちゃいそうだし相手の時間を奪ってるみたいで
申し訳なくなる。でも、ゲームなら気にしないでいいよね。
――――無事に沼に落下しました。
ようやくタイトル回収の予感…




