表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

学校で書いた詩

作者: 返歌分式

簡素な部屋で、一人暮らしをしたい。

小奇麗な場所じゃなくていい。

家族と一緒に暮らさないならどこでもいい。


直接聞いたことはないけれど、

こんなことを思う私を周りの人たちはきっと「親不幸者だ」と言うんだろう。

でも、私はそれでいいと思う。

自分でさえ「育ててもらった恩を忘れて」

なんて思っているんだから。


育ててくれた母が、

立派な姉が、

自立した兄が、

頼れる父がいない部屋で一人、

そっと暮らしたい。


立派に生きる人達の中で、

私一人が遅れてる。


家族の中の、一人一人が主役なら、

私は脇役で生きていたい。









明らかな劣等感。

社会に怯えながら生きている人が学校で書いた、詩。


ただ吐き出したかったから書いた詩で、別に他人に訴えかけるものではない。

言いたい事は言葉として口から出ず、吐きたい言葉は文字になった。


届かなくていい。ただ私は散文を撒き散らすだけだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「育ててもらった恩を忘れて」ですか……それを自覚できる人は、きっと根が優しい人なんだと思います。 当たり前のことですけど、「親不幸」とは親が感じる不幸なのです。 例えどんな生活になろうとも…
2011/03/26 16:50 退会済み
管理
[一言] 僕は返歌分式さんと大体年が同じなので少し気持ちが分かります。 今返歌分式さんの小説を読んでいて、なんとなくこの作品に惹かれました。 ……なんでだろう?(笑) これからも作品 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ