学校で書いた詩
簡素な部屋で、一人暮らしをしたい。
小奇麗な場所じゃなくていい。
家族と一緒に暮らさないならどこでもいい。
直接聞いたことはないけれど、
こんなことを思う私を周りの人たちはきっと「親不幸者だ」と言うんだろう。
でも、私はそれでいいと思う。
自分でさえ「育ててもらった恩を忘れて」
なんて思っているんだから。
育ててくれた母が、
立派な姉が、
自立した兄が、
頼れる父がいない部屋で一人、
そっと暮らしたい。
立派に生きる人達の中で、
私一人が遅れてる。
家族の中の、一人一人が主役なら、
私は脇役で生きていたい。
明らかな劣等感。
社会に怯えながら生きている人が学校で書いた、詩。
ただ吐き出したかったから書いた詩で、別に他人に訴えかけるものではない。
言いたい事は言葉として口から出ず、吐きたい言葉は文字になった。
届かなくていい。ただ私は散文を撒き散らすだけだから。