表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
内包的リリーオブヴァレー  作者: COVID-19
-SAW-
7/20

走-③

 ベールの女が人気のない通りの隅にある建物に入るのを、鈴花は見逃さなかった。

 ステンドグラスの嵌め込まれたドアが閉まるより早く、鈴花の腕が扉を突き飛ばす。

 真鍮製のドアベルが激しい音を鳴らす。

 鈴花が息をきらせながら中へ入ると、薄暗い室内が瞳孔を途端に膨張させ、鈴花の目をくらませた。

 そこは静かな、物置のような部屋だった。

 およそ木で作られた家具や、淡くとろけそうな明かりがついたランプがぽつぽつと柱を照らしており、どこか異国の気配がある。ハアハアと息をしながら立ち尽くす鈴花の背後で、ドアがゆっくりと閉まる音がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ