9.兄「働きたくない」
兄「もうすぐ就活か。嫌だな、働きたくない。いっそのこと働かずに生活保護貰うか?」
妹「兄さんは健康そのものだから生活保護なんて貰えないと思うし、本当に困っている人に迷惑だよ」
兄「冗談だよ」
妹「なら、ニートにでもなるの?」
妹「それなら私は全力で兄さんを追い出すけど」
兄「お前ひどいな。安心しろニートにはならないようにするから。働かないけど勝手に金が振り込まれたりしねーかな」
妹「ベーシックインカムが導入されればいいのにね」
兄「何それ?」
妹「国民全員に毎月決まった額のお金を政府が振り込むことだよ」
兄「いいなそれ。それがあれば俺は死ぬまで寝て暮らせる」
妹「それが導入されるまでまだ何年もかかるけどね。もしかしたら導入されないかもよ」
兄「え~」
妹「未来のことは分からないけど、とにかく働かないと生きていけないんじゃない」
兄「くそ、どうすればいいんだ」
妹「大学院に行けばいいんじゃない。働かない期間が延びるよ」
兄「大学院にまで行って勉強したいことない」
妹「見つければいいじゃん」
兄「それができたら苦労しねーよ」
妹「それじゃーヒモになるとか」
兄「俺がヒモになれるほどモテるわけねーだろ」
妹(よく言ってて悲しくならないなあ)
妹「もういっそのこと宝くじでも当てれば」
兄「それだ、さっそく買ってくる」
妹「え?」
兄は宝くじを買いに外に出かけた
妹「宝くじが当てるより、大企業に就職する方がはるかに簡単なのに。なんで難しい方に挑戦するかな」
後日、宝くじは見事にハズレ、兄は就職活動をした
(終わり)